クモ

2023/12/30

クモの絵を描く楽しみ(エビグモ編)

 今日は、今まで描いてきたクモの標本画の中からエビグモ科のクモを紹介しようと思う。

 

 エビグモ科のクモは網を張らない徘徊性のクモで、歩脚が長く側方に伸びている。草本や樹木の枝葉、幹などに生息し扁平な体をしているものが多い。

 

【ブチエビグモ】
Pc300001

色彩・斑紋には変異があり、灰白色と黒のブチ模様が鮮明なものの他、全体的に灰褐色の個体や腹部に二つの淡色斑がある個体などがいる。

 

 

【ハモンエビグモ】
Pc300002

淡い灰褐色をしたエビグモで、河川敷などで見ることが多い。

 

 

【コガネエビグモ】
Pc300003

茶褐色の体色をしたエビグモで、北海道ではよく見かける。

 

 

【キタエビグモ】
Pc300004

私の居住地周辺ではよく見かける小型のエビグモ。

 

 

【キエビグモ】
Pc300005

腹部は濃灰褐色で、淡色の小斑が並ぶ。

 

 

【キハダエビグモ】
Pc300006

主に樹木の幹に生息しているエビグモ。

 

 

【ヤマトヤドカリグモ】
Pc300007

草地など開けた環境に生息し、地表近くの草間などで見かける。

 

 

【スジシャコグモ】
Pc300008

近縁のシャコグモに良く似るが、北海道にはスジシャコグモしか生息していない。第1、第2歩脚を揃えて植物の葉や茎などに静止していることが多い。

 

2023/12/09

クモの絵を描く楽しみ(カニグモ編)

 以前、「クモの絵を描く楽しみ」という記事で、コガネグモ科のクモの標本画を少し紹介した。その後も時間があるときにクモの標本画を少しずつ描いている。今回もまたリクエストがあったので、その後に描いたカニグモ科のクモからいくつかを選んでアップしたい(フノジグモ以外は寒冷地に多い種)。いずれもB6サイズのケント紙に色鉛筆で描いている。

 

 カニグモ科のクモは網を張らない徘徊性のクモで、長くてがっちりした第一歩脚と第二歩脚で獲物を捕らえる。花や葉などの植物上で獲物を待ち伏せるもの、木の幹などを徘徊しているもの、落葉の下などに棲んでいるものなどがいる。

 

【ヒメハナグモ】
Pc090004

全身白色あるいは黄色で、腹部の肩に赤褐色の斑紋を持つ個体もある。

 

【ギョウジャグモ】
Pc090005

本州の高標高地と北海道で記録があるクモで、採集例は少ない。

 

【フノジグモ】
Pc090013

腹部は赤に黒い斑紋の個体のほか、黄色に黒い斑紋の個体もいる。

 

【タカネエビスグモ】
Pc090006

北海道と本州の山地に生息する。腹部の色彩斑紋は変異が大きい。

 

【チクニエビスグモ】
Pc090007

本州以南は山地に生息するが、北海道では平地から山地まで広く分布。

 

【ノラオチバカニグモ】
Pc090008

草地などに生息するが、個体数は少ない。

 

【アトムオチバカニグモ】
Pc090009

北方系の種で、採集例は多くない。

 

【ダイセツカニグモ】
Pc090010

大雪山の高山帯に生息する固有種。

 

【シギカニグモ】
Pc090011

日本では北海道にのみ分布。

 

【カニグモ】
Pc090012

カニグモ属の基準種のため「カニグモ」という和名がつけられた。

 

2023/10/20

キハダカニグモ

 散歩から帰ったら家の壁に小型の黒っぽいカニグモの雄がいるのを見つけた。キハダカニグモだった。キハダカニグモは北海道ではあまり多くないようで、これまで居住地周辺で見たことはなかった。和名の通り、樹幹に生息し、樹皮に似た体色をしている。体長は雌が4~8mm、雄が4~6mm。カニグモ科。

Pa070020

雄 2023年10月7日 北海道十勝地方

 

2023/10/19

チビサラグモ

 森林に生息するサラグモで、地表近くの低い場所にシート網を張るために、自然状態では背面からの写真がどうしても撮れない。写真の個体は倒木の脇に網を張っていたもの。体長は4~5mm。サラグモ科。

P6100054

雌 2023年6月10日 北海道十勝地方

 

2023/10/18

オオハエトリ

 種名の通り大型のハエトリグモで、壁や塀などの人工物や樹木の幹などで見られる。色彩は地味だが、樹皮によく似ており隠蔽色なのだろう。体長は雌が10~13mm、雄が8~10mm。ハエトリグモ科。

P5260011

雌 2020年5月26日 北海道十勝地方

 

P1070844

雄 2017年5月18日 北海道十勝地方

 

2023/10/17

マガネアサヒハエトリ

 当地では良く見るハエトリグモで、草本や樹木の枝葉上を徘徊している。図鑑では色彩変異が大きいとされているが、当地で見かけるのは写真のようなタイプばかり。体長は雌が5mm前後、雄が4mm前後。ハエトリグモ科。

P1060622

雌 2015年5月26日 北海道十勝地方

 

P6060019

雄 2020年6月6日 北海道十勝地方

 

2023/10/15

マダラスジハエトリ

 マダラスジハエトリは散歩コースの渓流にかかる橋の欄干でよく見かけるのだが、何故か雌や幼体ばかりで、ここで雄の成体を見た記憶がない。やや大型のハエトリグモで、腹部の斑紋が特徴的。雌雄で色彩・斑紋が異なり、雄の腹部は中央に黒条があり側方は灰白色のコントラストが鮮やかな色彩。体長は雌が9~10mm、雄が8~9mm。ハエトリグモ科。

Pa080009

雌 2020年10月8日 北海道十勝地方

 

2023/10/12

ホオジロハエトリ

 草原や林縁などの開けた環境に生息する。私は長野県の霧ヶ峰でしばしば見かけており、本州では高原のクモという印象が強い。北海道では個体数は多くない。雄は頭胸部に一対の白斑がある。体長は雌が6~7mm、雄が5~6mm。ハエトリグモ科。

P1000414

雌 2009年7月4日 北海道釧路地方

 

2023/10/10

ネコハエトリ

 普通種と言われるが、北海道ではそれほど多いという印象はない。私の居住地ではウススジハエトリやイナズマハエトリの方が遥かに普通。色彩や斑紋には変異があるが、雄はかなり黒っぽい。雄同士を戦わせる「ホンチ」という遊びで知られる。体長は7~8mm。ハエトリグモ科。

P6170002

雌 2022年6月17日 北海道十勝地方

 

P6010051

雄 2020年6月1日 北海道十勝地方

 

2023/10/09

タテジマハエトリ

 体は黒褐色で、背甲に2本、腹部に3本の淡褐色の縦条があり他種との区別は容易。日本では北海道からのみ記録されているが、個体数は少ない。裸地など開けた環境に生息する。体長は5mm前後。写真の個体は幼体。ハエトリグモ科。

P6250032

幼体 2021年6月25日 北海道十勝地方

 

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