カラスシジミ
私の居住地ではエゾシカの増加による食害で野生植物の花がさっぱり咲かなくなってしまった。以前はあちこちに咲いていたヒメジョオンやコンロンソウ、キツリフネ、オオウバユリ、ハンゴンソウ、エゾトリカブト、ミヤマセンキュウなどのセリ科植物もほとんどなくなってしまい、花に吸蜜にくるチョウがめっきり減ってしまった。そんなこともあり、普通種のチョウですらあまり見かけなくなった。咲いている花といえばシカがほとんど食べない外来種くらいで、ハルザキヤマガラシやオオアワダチソウ、アメリカオニアザミなどしかない。オオアワダチソウもアメリカオニアザミも駆除の対象となるため、最近はそれらも減った。
昆虫の写真を撮り始めてから5、6年になるが、チョウが減って写真もなかなか撮れなくなってしまった。写真はオオアワダチソウに吸蜜にきたカラスシジミで、もう夏も終わりの時分とあって翅がかなり傷んでいる。カラスシジミは翅の表側は一様に黒っぽいのだが、裏側は淡褐色の地に白い線があり、後ろ翅の外縁沿いにはオレンジ色の斑紋がある。ただし、写真の個体は後翅が擦れていてオレンジ色の部分はほぼ淡褐色になってしまっている。もう少し新鮮な個体の写真を撮りたいと思っているチョウの一つ。シジミチョウ科シジミチョウ亜科。

2021年8月27日 北海道十勝地方
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