自分勝手な厳冬期の衆院選
衆院選は27日公示となり、選挙戦がスタートした。高市早苗首相の目論見は、もちろん支持率が高いうちに与党で過半数を獲得し、自分のやりたい政策をごり押ししようということだろう。だから予算案などはそっちのけ。それにしても、厳冬期の選挙が雪国や高齢者にとってどれほど大変なのか、高市首相は考えたことがあるのだろうか?
いつも選挙ポスターの掲示板を立てる道路沿いなどは除雪の雪山ができていたり、地面が凍っていたり。掲示板を立てるだけでも手間がかかる。北海道では掲示板の数を減らすところが多いようだ。
高齢者にとって、雪道や凍結した道は歩きづらいだけでなく転倒の危険がつきまとう。脚が悪くて歩くのが大変な人も一定程度いるし、普通に歩ける人でも投票所に行くこと自体が大変な人が多いだろう。
近年は投票所の数も減らされているようで、歩いていくには遠すぎるという人もいるはずだ。地方などでは投票所への送迎バスを運行するところもあるが、昼間でも氷点下という厳冬期に道端でバスを待つのもつらい。人口の多い街中の投票所では寒い屋外に並ばなければならないところもあるのではなかろうか。
そして一番心配なのが、投票日の天気。もし大雪になったり吹雪にでもなれば、外を歩くことも車で外出することも困難になる。昨年の2月に帯広を襲った大雪(半日で1.2メートルの積雪)や、つい先日の札幌の大雪では交通がマヒしたが、そんなことにでもなれば投票どころではない。人々は除雪に追われるし、外出もままならなくなる。棄権する人が続出するだろう。
期日前投票を呼び掛けてはいるが、移動手段を持たない高齢者の中には限られた会場に行くのが大変な人もいるはずだ。
雪国、北国に住む人にとって、こんな時期に選挙をやるなどというのはどうかしている、という感想しかない。高市氏は厳冬期の選挙の大変さなど恐らく何も考えていない。否、もしかしたらこんな季節だから野党支持者の多い高齢者が棄権してくれれば有利になると思っているのかもしれない。
ちなみに、今回の衆院選の経費は855億円とのこと。ため息が出る。こんな大金をかけ、2/3以上の任期を残して解散、総選挙というのは自分のことしか考えていない証だと思う。
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