今年大発生した昆虫、少なかった昆虫
ニュースなどでも報じられているが、北海道では今年はクスサンが大発生している。夏の終わりに発生する大型の蛾で、8月下旬からよく目にするようになった。今の時期、街灯の近くなどではおびただしい数のクスサンが群がっている。蛾が嫌いな人にとってはこの大きな蛾の集団を見るだけでもぞっとするだろう。虫好きの私は何とも思わないけれど、気を付けないと道路にいるものなどは踏んでしまう。もっとも最近は街灯がLEDになってきているので、蛾が群れる街灯は限られている。下の写真は街灯(たぶん水銀灯)近くの建物の軒下に止まるクスサン。

この夏はクスサンの他にもカシワマイマイとヨツボシホソバが大発生した。カシワマイマイはマイマイガと共にときどき大発生するが、ヨツボシホソバの大発生を見たのは初めてだった。
それから、ハンノキハムシも多かった。夏にケハマハンノキの葉が茶色く枯れているのに気づいていたが、あれはハンノキハムシの食害によるものだと思う。

前の年は大発生していないのに、突然大発生するのはどうしてなのだろうと、いつも不思議に思う。クスサン、マイマイガ、カシワマイマイなどしばしば大発生する蛾は広食性の蛾だ。つまり、幼虫は限られた植物だけを食べるとわけではなく、様々な植物を食べる。大発生にはこうした食性が関係しているのだろう。大発生が収束するのは恐らく天敵などが増えることが大きいと思うのだけれど、突然の大発生も天敵の数の減少が関わっているのだろうか?
大発生とは反対に、今年数が少なかったのはエゾゼミ類。私の居住地にはコエゾゼミしかいないが、少ないというより今年はとうとう一度も鳴き声を聞かなかった。何年前だったか覚えていないが、やはりコエゾゼミの鳴き声がほとんど聞かれない年があった。コエゾゼミの幼虫期間が何年なのか分からないが、発生周期の関係なのだろう。
昆虫の写真を撮るようになってから、年によって個体数が変動する種が割とあることに気づかされた。
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