非科学とデマ
私はデマという言葉があまり好きではなく、安易に使わないようにしている。なぜなら、ある情報がデマであるかどうかという判断は非常に難しいからだ。とりわけ非科学とかスピリチュアルと言われているものはデマだと言われやすいが、本当にそうだろうか?
先日、船瀬俊介氏の『奇跡を起こす「波動医学」“量子力学”が切り開く未来医療革命』(共栄書房)を読んだ。波動とは、すべての物質がもつ固有の振動のことを指し、エネルギーが空間を伝わっていく現象のことで、量子力学の分野になる。電磁波や音波も波動を波動だし、脳波なども波動だ。この波動が人の健康と大いに関係があるという。つまり、波動医学では体調不良は振動数が乱れている状態で、これを正常に戻すことで体調不良や病気が改善するという考えだ。
本書では、波動を発する機械による治療や気功など、波動を利用したさまざまな療法の事例などが解説されている。おそらスピリチュアルが大嫌いな人や西洋医学を信じている人には受け入れがたい内容だろうし、「ニセ科学批判」をしている人たちなどはデマのオンパレードだと思うに違いない。
私も、にわかに信じられないことも書かれており、半信半疑のところもある。しかし、安易に否定してはいけないと考えている。波動を利用した治療によってさまざまな疾患が改善するのは事実だと思うし、本書で取り上げられている事例も事実だろう。気功についても以前からかなりの効果があると考えていたが、遠隔治療についてはなんとも不思議で理解を超えていた。しかし、本書ではその理由も説明されている。
「Oリングテスト」なども以前はあまり信じていなかったが、この本を読んで、そうでもないと思うようになった。また、感謝の気持ち、愛、祈り、笑い、他者貢献などといった感情や心理も人体の波動を整えること、逆に、怒りや憎しみ、ネガティブな言葉は波動を乱し、悪影響を与えるということにも言及している。このようなことは心理学に関する多くの本でも言われているし、私もその通りだと思うが、波動が関係しているとまでは考えていなかった。
本書に書かれているような波動を利用した治療法が本当に効果があるのなら、医薬業界から叩かれ潰されるというのも十分頷ける。実際に波動を利用した治療で病気や体調が改善した人は波動の持つ力を信じるだろうが、そのような経験のない大多数の人はそう簡単には受け入れられないに違いない。しかし、波動治療によって病が改善するということは多くの事例から事実であり、これを非科学あるいはデマの一言で片づけてしまうべきではない。量子力学もれっきとした科学だ。
昨今は、非科学とみなされる情報を「デマ」とか「誤情報」とみなして排除しようとする動きがある。しかし、今は非科学と思われていることも、将来は解明されるかもしれない。あるいは、事実であるのにそれを知られたら都合が悪い人たちが、「〇〇はデマ」だと意図的に流布している可能性すらある。自分が信じられない、現代の科学では説明できない、という理由だけでデマだと言ってしまうことこそ慎まなければならない。
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