ベニシタヒトリ
前翅は黄褐色または淡褐色で前縁に黒色の斑紋があり、後縁近くは黒ずむ。後翅は朱色に黒い斑紋があるが、止まっていると見えないことが多い。前翅長は22mmほど。ヒトリガ科ヒトリガ亜科。

2022年7月24日 北海道十勝地方
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前翅は黄褐色または淡褐色で前縁に黒色の斑紋があり、後縁近くは黒ずむ。後翅は朱色に黒い斑紋があるが、止まっていると見えないことが多い。前翅長は22mmほど。ヒトリガ科ヒトリガ亜科。

2022年7月24日 北海道十勝地方
緑色のヤガはいくつかいるが、本種は前翅の中ほどに白っぽい条があるのが特徴。幼虫の食餌植物はタデ科。写真の個体は前翅長22mm。ヤガ科キリガ亜科。

2025年7月8日 北海道十勝地方
蛾を見ていると、ときどきハッとするような色彩の蛾に出会う。ハガタキリバもそんな蛾のひとつで、褐色の地にオレンジの斑紋と白点が浮かび上がる美麗種。幼虫はヤナギ類の葉を食べるとのこと。前翅長は20mmほど。ヤガ科エグリバ亜科。

2025年7月23日 北海道十勝地方
黄色い地色にゴマダラ状の黒点がある特徴的な斑紋のホソバ。幼虫は地衣類を食べる。写真の個体は前翅長14mm。ヒトリガ科コケガ亜科。

2025年6月26日 北海道十勝地方
褐色のシャチホコガで、内横線と外横線の間は濃色になる。幼虫の食餌植物はニレ科のハルニレやオヒョウ。写真の個体は前翅長15mm前後。シャチホコガ科ウチキシャチホコ亜科。

2025年6月25日 北海道十勝地方
日本産のシャチホコガでは最も小型。全体的に褐色で、前翅の内横線と外横線の間に黒褐色の点がある。幼虫の食餌植物はヤナギ科のポプラやヤマナラシ。前翅長は12mmほど。シャチホコガ科ツマアカシャチホコ亜科。

2025年6月26日 北海道十勝地方
昨日の北海道新聞に「埋まる湿原 トンボ消えた」というタイトルで、札幌市北区にある篠路福多湿原で埋め立てが進み、絶滅危惧種のカラカネイトトンボの姿が見られなくなってしまったとの記事が写真とともに一面をつかって掲載された。
記事によると、90年代には約20ヘクタールの湿原があったが、2001年頃から工事現場などで発生した残土による埋め立てが始まったという。ここの湿原をめぐっては「カラカネイトトンボを守る会」が保護活動をしていることは知っていたが、こんな状況になってしまったことに愕然とした。
湿原一帯はかつて原野商法で切り売りされ、地権者が数百人いて埋め立てが進んだそうだ。しかし、地権者の了解なく土砂を搬入することなどできないと思うのだが、土砂の搬入をしている業者が湿原一帯を買い取ったのだろうか? 地権者を調べることはできるが、原野商法であれば地権者が亡くなったあとも名義変更をせずに放置され地権者と連絡が取れなくなっている区画もそれなりにあるだろうし、業者が湿原一帯を広範囲に買い取ったとは考えにくい。いったいどんな手続きがなされたのだろうか。
「カラカネイトトンボを守る会」も土地を買い取る運動を展開して現在1ヘクタールほどを所有しているという。同会は埋め立てをめぐって業者を提訴したが、「業者が土砂を搬入した土地が守る会の所有地だと特定できない」という理由で最高裁で敗訴してしまった。しかし、「土地の範囲が特定できない」のであれば、埋め立てをしていいという理由になり得るのだろうか? 私にはどうも理解できないし、地権者がいて土地が登記されているのなら、業者に測量をさせるべきではなかろうか・・・(もし業者が地権者から土地を買っているのなら、測量して境界をはっきりさせなければ埋め立て行為もできないのではないか・・・)。
環境省は、2001年に篠路福移湿原を「日本の重要湿地500」に選定し、2016年には「生物多様性の観点から重要度の高い湿地」に選定した。環境省も地元自治体もこの湿地の重要性やカラカネイトトンボの希少性は理解しているはずだが、民有地であることを理由に何の手も打てないという。
いったい何のためのレッドリストなのか? 何のための重要湿地選定なのか? 環境省だって地元自治体だって、その気があれば業者と湿地保全について話し合いくらいはできるのではないか。残土捨て場の代替地くらいあるだろうに。重要性が分かっていながら、何もできずに埋め立てられるのを指をくわえて見ているだけとは何と情けないことか。
環境省は絶滅危惧種などの選定や保全活動はまあまあやっている。しかし、開発行為が関わる事例では、それに対してほぼ何もしない。大雪山国立公園に計画された士幌高原道路も、日高山脈に計画された日高横断道路も、中止に追い込んだのは自然保護団体だ。環境省は中止のための行動は何一つしなかった。
重要な湿地に選定することはしても、開発行為に関しては何も言えないというのが環境省の一貫した対応だ(ただし、初代環境庁長官の大石氏だけは尾瀬の保護を実践した)。指定と保全がセットでできなければ、環境省の存在意義がないのではと思えてならない。
もしかしたら、「カラカネイトトンボが消えたところで大きな問題などないのではないか」などと思っている一般の人もいるかもしれない。しかし、そういう理屈でかつては日本のあちこちにあった湿地は次々と埋め立てられ、その度に希少な生物の生息地が失われた。気が付けば、今残されている湿地はほんのわずかしかない。これまでに人間のエゴでどれほどの生物が失われたことだろう。そして、一度絶滅した生物は戻ってはこない。人間の傲慢で愚かな行為は、必ず何等かの形で人間に襲いかかってくるだろう。
灰色の地に前翅は3本、後翅は2本の淡褐色の横帯がある小型のシャクガ。幼虫はタデ科植物を食べるとのこと。前翅長は約8mm。シャクガ科ヒメシャク亜科。

2025年7月11日 北海道十勝地方
内横線の内側と翅頂付近が褐色になる大型のエダシャク。幼虫はニシキギ科の植物を食べるとのこと。写真の個体は前翅長30mm。シャクガ科エダシャク亜科。

2025年7月18日 北海道十勝地方
白い地色に黒と褐色の独特の斑紋があるナミシャク。幼虫の食餌植物はカツラとのこと。当地にはカツラはまあまああるが、本種ははじめて見た。写真の個体は前翅長12mm。シャクガ科ナミシャク亜科。

2025年7月8日 北海道十勝地方
前翅、後翅ともに縁が鋸歯状にギザギザになっている中型のアオシャク。今年はじめて見ることができた。幼虫はクルミ科の植物を食べるとのこと。写真の個体は前翅長17mm。シャクガ科アオシャク亜科。

2025年7月9日 北海道十勝地方
前翅の中央に黒褐色の帯があり、その内側は褐色、外側は淡色になる。幼虫はキツリフネを食べるとのこと。写真の個体は前翅長13mm。シャクガ科ナミシャク亜科。

2025年7月8日 北海道十勝地方
オビカバナミシャクに似るが、前翅の横脈点が細長く明瞭なこと、前翅亜外船の後角吹きに白斑があることから、ウラモンカバナミシャクと同定した。前翅長約10mm。シャクガ科ナミシャク亜科。

2025年6月28日 北海道十勝地方
前翅は一見灰色っぽく見えるが、よく見るとうっすらと緑色を帯びている。「ヒロオビ」とは、前翅の中央あたりの淡色の帯を指すのだろうか。写真の個体は前翅長14mm。シャクガ科ナミシャク亜科。

2025年6月26日 北海道十勝地方
前翅の前縁が擦れたように白っぽくなっている何とも不思議な斑紋をした蛾。幼虫はバラ科植物を食べるとのこと。写真の個体は前翅長約20mm。カギバカ科トガリバガ亜科。

2025年7月8日 北海道十勝地方
淡黄褐色の地色に網目模様があり、前翅の後角付近から後翅の外縁沿いが濃褐色になっている特徴的な斑紋の蛾。和名もその特徴をよく表している。写真の個体は前翅長13mm。シャクガ科エダシャク亜科。

2025年7月4日 北海道十勝地方
前翅の外横線の外側に明るい茶色の斑紋を持つナミシャク。幼虫はハルニレやオヒョウなどニレ科植物を食べる。前翅長約13mm。シャクガ科ナミシャク亜科。

2025年6月28日 北海道十勝地方
以前から見たいと思っていたアオシャクで、緑色に独特の褐色の斑紋がある美麗種。幼虫はキョウチクトウ科の植物を食べるとのことで、このあたりだとイケマだろうか。前翅長は16mmくらい。シャクガ科アオシャク亜科。

2025年7月4日 北海道十勝地方
翅の色は褐色だが、個体によりかなり濃淡があるようだ。前翅および後翅の中央あたりに複数の淡色の紋がある。幼虫はブナ科の樹木を食べるとのこと。写真の個体は前翅長15mm。カギバガ科カギバガ亜科。

2025年7月4日 北海道十勝地方
灰褐色で、前翅に鋸歯状の横線があるモノトーンのスズメガ。幼虫の食餌植物はモクセイ科の樹木。写真の個体は前翅長30mmくらい。腹部下面の斑紋を確認していないので確実ではないが、本種ではないかと思う。スズメガ科スズメガ亜科。

2025年7月4日 北海道十勝地方
前翅の中ほどに橙色を帯びた褐色の大きな斑紋がある美しいカギバカ。斑紋の中の翅脈は黒い。幼虫はミズキ科の葉を食べるとのこと。前翅長は20mm前後。カギバガ科カギバガ亜科。

2025年7月3日 北海道十勝地方
また暑い夏の季節がやってきた。私は北海道在住なので本州などと比べればそれほどの暑さではないものの、北海道でも熱中症で搬送される人が格段に増えたし、亡くなる方もいる。かつては北海道ではクーラーがなくても何ら問題がなった。空気が乾燥しているので、窓から風が入れば涼しかった。ところが、近年は蒸し暑い日が増え、エアコンを設置する家庭も増えてきている。気象庁によると、今年の6月の気温は22か所の観測地点の平均で3.4度も高かったという。温暖化は確実に進んでいる。
本当に近年の暑さは異常だ。私が東京にいた20代前半くらいまでは、暑いといっても32度とか33度くらいだったと記憶している。その頃は実家ではクーラーも設置していなかったが、何とかなっていた。それが今は35度以上になる日も増えた。これでは冷房なしで過ごすのは相当きつい。もはやエアコンは必需品だろう。
二酸化炭素の放出で地球温暖化が生じ、猛暑対策でエアコンが一斉に稼働する。すると、屋外の空気はさらに暑くなって悪循環だ。冷房の効いた室内と猛烈な暑さの屋外を行ったり来たりするだけでも体には大きな負担になるはずだ。それが年々激しくなっているのだから、温暖化は人の健康にまで大きく影響するようになってきている。
近年は、夏になるたびに強烈な猛暑に襲われ、熱中症で搬送されたり亡くなる人が後を絶たない。熱中症警戒アラートなどというものまで現れた。温帯でありながら40度などという気温は異様だ。地球温暖化によって人々は命の危険にさらされるようになってしまった。
こんな状況になっているというのに、人類は温暖化を止めることができないでいる。温暖化の原因は化石燃料由来の二酸化炭素だけではないかもしれないが、人為的な二酸化炭素の大量放出が関わっていることは間違いないだろう。
少し前に宮沢賢治の童話を読み返していたのだが、「グスコーブドリの伝記」にも炭酸ガスによる温暖化の話がでてくる。冷夏による凶作を防ぐために、火山を噴火させて二酸化炭素を放出させ温暖化させようという物語だ。賢治の時代にもすでに二酸化炭素は温室効果ガスであると認識されていたのだ。
二酸化炭素が温室効果ガスであることは言うまでもない。そして、人類は産業革命以降、大量の二酸化炭素を排出するようになったし、それと同時に温暖化も始まった。これは紛れもない事実だ。二酸化炭素の排出を減らして温暖化を止める行動に移らなければ状況はさらに悪化するし、実際にそうなっている。
それにも関わらず、二酸化炭素の放出は止まらず、温暖化も止まらない。温暖化が経済成長によってもたらされているのに、今も大半の人は経済成長を唱えている。大量に電気を消費する半導体工場をつくりAIによる機械化社会を目指すようだが、それだって電気がなければ動かない。太陽光発電や風力発電が増えてきてはいるが、電力消費量はちっとも減らない。これでは温暖化が止まるわけがない。いったい何を考えているのだろうかと不思議で仕方ない。
さらに不思議なのは、温暖化が詐欺だと主張する人たち。ワクチンに反対している人たちに多いが、中には「温暖化などしていない」という人までいて腰を抜かしそうになる。コロナワクチンの危険性に気づき、その背後にあるグローバリストの目的に気づいた人たちが、だいぶ前から進行している温暖化の事実を認識できないというのはなぜなのだろう? これも思い込みのなせる業なのだろうか? 私の生きてきた数十年ですら気温の激変を実感しているのに、どうして温暖化していないなどと言えるのだろう?
北海道の場合、夏の暑さも著しくなったが、冬の温暖化もすさまじい。40年ほど前は最低気温がマイナス25度以下になる日が一冬に何日もあり、マイナス15度くらいの日は「今日は暖かいね」と言っていた。しかし、今は冷えてもマイナス20度くらいにしかならないし、それもほんの数日だけ。雪不足で、スキー場開きもどんどん遅くなっている。先の冬などは、スケートリンクが作れない学校がたくさんあった。雪まつりもスキーも屋外スケートもいずれできなくなるのではないかと思えてくる。
かつてはグリーンランドにも樹木が茂って青々していた温暖な時代があったとか、人類にとっては寒冷化の方が脅威だという人もいる。たしかに地球は暖かい時代もあったし、全体が凍結してしまった時代すらある。もちろん、全球凍結する時代がやってきたら人類をはじめ大多数の動植物は生きていけないだろう。しかし、今の地球温暖化は自然現象ではないし、その速度が異様なのだ。漁業や農業にも影響が出てきている。
人間というのは、頭では温暖化を何とかしなければいけないとわかっていても、目の前の利便性や欲に飛びつき、実効性のない温暖化対策に騙されてしまう生き物なのだとつくづく思う。結局、「とりあえずエアコンで何とかなっている」うちは温暖化の脅威を深刻に受け止めることができないし、「今の自分のこと」しか考えられないのだ。これだけ危機が迫っており、それは以前から警告されていたにも関わらず、ほとんど何も手を打てない人類。煩悩を手放せない人類。世も末だと思いつつ、投げやりになってもいけないと思う日々を過ごしている。
蛾の写真を撮るようになって4年ほど経つが、年によって出現する蛾の種類や数がけっこう違う。今まで一度も見たことがなかったのに、今年は何回も目にする蛾もいる。オオバトガリバもそんな蛾の一つ。白い腎状紋のすぐ内側に白い小さな環状紋がある。幼虫の食餌植物はミズナラなどブナ科の樹木。前翅長は20mmほど。カギバガ科トガリバガ亜科。

2025年6月25日 北海道十勝地方
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