クモの絵を描く楽しみ(カニグモ編)
以前、「クモの絵を描く楽しみ」という記事で、コガネグモ科のクモの標本画を少し紹介した。その後も時間があるときにクモの標本画を少しずつ描いている。今回もまたリクエストがあったので、その後に描いたカニグモ科のクモからいくつかを選んでアップしたい(フノジグモ以外は寒冷地に多い種)。いずれもB6サイズのケント紙に色鉛筆で描いている。
カニグモ科のクモは網を張らない徘徊性のクモで、長くてがっちりした第一歩脚と第二歩脚で獲物を捕らえる。花や葉などの植物上で獲物を待ち伏せるもの、木の幹などを徘徊しているもの、落葉の下などに棲んでいるものなどがいる。
【ヒメハナグモ】
全身白色あるいは黄色で、腹部の肩に赤褐色の斑紋を持つ個体もある。
【ギョウジャグモ】
本州の高標高地と北海道で記録があるクモで、採集例は少ない。
【フノジグモ】
腹部は赤に黒い斑紋の個体のほか、黄色に黒い斑紋の個体もいる。
【タカネエビスグモ】
北海道と本州の山地に生息する。腹部の色彩斑紋は変異が大きい。
【チクニエビスグモ】
本州以南は山地に生息するが、北海道では平地から山地まで広く分布。
【ノラオチバカニグモ】
草地などに生息するが、個体数は少ない。
【アトムオチバカニグモ】
北方系の種で、採集例は多くない。
【ダイセツカニグモ】
大雪山の高山帯に生息する固有種。
【シギカニグモ】
日本では北海道にのみ分布。
【カニグモ】
カニグモ属の基準種のため「カニグモ」という和名がつけられた。
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