ルイヨウボタン
ルイヨウボタンは5月から6月頃に林内でひっそりと花をつける。6弁の花びらのように見えるのはがく片。和名のルイヨウボタンは漢字で書くと類葉牡丹で、葉が牡丹に似ていることに由来する。シカはあまり食べないようで、散歩コースでは毎年花が見られる。秋には青色の実をつける。メギ科。
2023年5月30日 北海道十勝地方
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ルイヨウボタンは5月から6月頃に林内でひっそりと花をつける。6弁の花びらのように見えるのはがく片。和名のルイヨウボタンは漢字で書くと類葉牡丹で、葉が牡丹に似ていることに由来する。シカはあまり食べないようで、散歩コースでは毎年花が見られる。秋には青色の実をつける。メギ科。
2023年5月30日 北海道十勝地方
散歩コースでコウライテンナンショウ(マムシグサ)の花が咲き始めた。タケノコに似た芽が地面から伸び始めるとみるみるうちに大きくなり、5~6月に花をつける。花は緑と白の縞模様の仏炎苞に包まれている。雌雄異株の多年草だが、性転換を行うことで知られており、栄養状態が良いと雌株になる。秋には房状の赤い実をつける。サトイモ科。
2023年5月29日 北海道十勝地方
地球上でヒトという生物だけが自然の摂理に逆らった生き方をしている。そして、不思議なことに「自然の摂理に逆らう」ことに疑問を持たない人が何と多いことか。
原子力、遺伝子操作、電磁波、AI技術、農薬や食品添加物など化学物質の多用、ダムなどの大型人工構造物による自然の改変・・・。どれも自然の摂理に逆らったものばかり。これらのものの中で原子力、化学物質、電磁波、遺伝子操作はいずれも兵器にもなる。AIの危険性も多くの人から指摘されている。人々を豊かにする、利便性をもたらすといって開発されたものが、人々を滅ぼしかねないような事態になっている。
核兵器が人類にとって脅威であることは言うまでもないし、原子力を利用した原発だって、大事故を起こせば手に負えないのは福島第一原発の事故を見れば明らか。使用済み核燃料の処理もできない。原子力は人類が手を出してはいけない分野だったと私は思っている。
遺伝子操作も同じ。遺伝子組み換え作物なども自然の摂理に背く技術に他ならない。コロナ騒動をきっかけに始まったmRNAワクチンなるものも、毒薬でしかなかった。ところが、mRNAコロナワクチンが大失敗であったにも関わらず、さらに自己増殖型mRNAワクチンの開発が行われている。この危険性については荒川央さんがブログで指摘されているので是非読んでいただきたい。荒川さんは『自己増殖型mRNAワクチンにおいて懸念される最悪の事態の1つは、人体の中で「自己増殖型mRNAワクチンが進化」し、「増殖しやすいワクチン」や「免疫系を回避しやすいワクチン」、「感染しやすいワクチン」が派生する事です。想定される状況は、まさにワクチン接種者の「人体での人工進化による機能獲得実験」です。』とまで言っている。
自己増殖型mRNAワクチン(荒川央さんのブログ)
遺伝子の解明などについての研究だけならともかく、人が遺伝子を操作するなどということ自体、自然の摂理に逆らう最たるものであり、遺伝子組み換え作物もやってはいけないことだし、原子力とともに封印しなければいけない技術だと私は思う。
そもそもワクチンというもの自体を見直さなければならない時期に来ていると思う。これまで、多くの人がワクチンは病気を予防する素晴らしい発明だと評価して受け入れてきたと思うが(私も以前はそうだった)、コロナ騒動をきっかけにそうではないことが露呈した。生物は免疫システムによって病気を克服してきたわけで、体に備わった免疫こそ最も大事にしなければならないのだろう。ワクチンを全面否定しないとしても、今のワクチン漬け医療は明らかに過剰であり異常としか思えない。ワクチン接種が増えるとともに発達障害が増えたという指摘もある。ワクチンには必ず副作用があるのだし、決して強制してはならないものだとコロナ騒動で強く思った。ワクチンといわれる薬剤がもし遅効性の毒薬であれば生物兵器にもなり得るわけで、医薬品や科学技術を過信してはならないと痛感した。
電磁波も大きな脅威になっている。携帯電話の基地局からの電磁波はもちろんのこと、無線LANルーター(Wi-Fi)、携帯電話などの通信機器、スマートメーター、IHクッキングヒーター、さらに照明として利用されているLEDからも電磁波が出ている。自動運転車なども電磁波が使われている。電子レンジはもちろんのこと、様々な家電からも電磁波は出ている。私たちの生活はどんどん電磁波まみれになっている。電磁波過敏症の人達にとっては生活そのものがままならない事態になっているのに、5Gのアンテナは増える一方。そして電磁波の危険性についてはほとんど報じられない。恐らく、電磁波による健康被害はどんどん深刻化していくだろう。ただ、今は電磁波による不調に気づいていない人も多いのかもしれない。極めつけはアラスカにある米軍施設ハープ(HAARP)だろう。ハープで何が行われているかは所説あってよく分からないが、電磁波で何かをやっているのは間違いないし、兵器にもなりえる施設だと言われている。
AI(人工知能)も、使い方によっては人類を滅ぼしかねないとかねてから指摘されている。化学物質だって多用すれば健康被害が生じるし、兵器にもなる。
核(原子力)も、遺伝子操作も、電磁波も、AIも、どれも人類を滅ぼしかねないほど危険なものになってきている。なぜこんなことになっているのかといえば、すべて自然の摂理に逆らうことだからではなかろうか。そして、なぜこんなことに際限なく手をだしているのかといえば、人類が経済成長と豊かさ(物質的豊かさや利便性)を追い求め続けたからではなかろうか?
しかし欲深い愚かな人間は、一度手を出してしまったものを手放したり封印することがなかなかできない。それどころか、危険性すら分かっていない人が多数だと思う。人類もいつかは絶滅するのだろうけれど、他の生物とは違って「自然の摂理に逆らった」ことが原因で滅びるだろうと想像している。
ナミコブガに似るが、外横線の湾曲の具合からヒメコブガと同定した。前翅長9mm。コブガ科コブガ亜科。コブガ亜科は地味なものが多い。
2023年5月23日 北海道十勝地方
ナンブソウという和名は、南部地方(岩手県)で採集されたものがタイプ標本となったことに由来する。日本では東北地方と北海道に分布するが、東北では分布が限られるようだ。私の散歩コースには群生している場所があり、5~6月に穂状の白い花を咲かせる。葉は根出葉のみで、柄の先に独特の形をした3小葉をつける。
2020年5月26日 北海道十勝地方
5月中旬くらいからウススジハエトリが見られるようになった。当地では普通に見られるハエトリグモ。雌は腹部に茶色い葉状斑があるが、ときどき全体的に茶色で無斑の個体がいる。また雄は雌のような明瞭な斑紋はなく、灰褐色をしている。体長は5mm前後。
雌 2023年5月18日 北海道十勝地方
雌 無斑型 2023年5月25日 北海道十勝地方
雄 2023年5月18日 北海道十勝地方
桜の樹皮にいたシロトラカミキリ。普通種とのことだが、形といい斑紋といいカミキリムシはやはり格好いいと思う。5~6月に出現し、大きさは10~12mmほどの小型のカミキリ。幼虫はブナ科やケヤマハンノキなどの広葉樹の枯木を食べる。
2023年5月18日 北海道十勝地方
春に出現するカシワキリガ。カギモンヤガとよく似ているが、良く見ると斑紋がちょっと違う。黒い斑紋が特徴的だが、この黒斑が出ない個体もいるという。幼虫はブナ科やバラ科などの広葉樹の葉を食べる。前翅長16mm。写真の個体は触角が櫛毛状なので雄。
2023年5月16日 北海道十勝地方
このガの写真を撮ったとき、色や斑紋がとても特徴的なのですぐに種名が分かるだろうと思った。ところが、家に帰って「北海道の蝶と蛾」を何度めくっても該当するものがない。ネットで検索してようやくたどり着いたのがミスジツマキリエダシャクだった。なぜ「北海道の蝶と蛾」で分からなかったのかというと、色彩や斑紋にかなり変異があり、本に出ている個体はかなり色彩の淡いタイプだったからだ。確かに、本には「帯状の斑紋があらわれるなど、色彩斑紋の変異は著しい」と注意書きが書かれている。
春から出現するガで、幼虫の食草はマツ科やヒノキ科などの針葉樹。前翅長は19mm。シャクガ科エダシャク亜科。
2023年5月16日 北海道十勝地方
朽木の上を赤い甲虫が歩いているのが目に入った。上翅がとても鮮やかな赤色をしているエゾベニヒラタムシだった。「ヒラタムシ」という名の通り、体はかなり平べったい。樹皮の下に潜んでいるために、扁平な体つきをしているのだろう。上翅は光沢がない。体長は15mm。
2023年5月17日 北海道十勝地方
春に発生するハンノトビスジエダシャク。地味なシャクガだが、3本の横線は前翅の前縁で太く明瞭になっている。また腹部背面の中央付近にある黒色斑も特徴的。幼虫はハンノキやシラカンバなどカバノキ科の植物を食べる。前翅長13mm。
2023年5月15日 北海道十勝地方
春から姿を見せるヤスジシャチホコ。「ヤスジ(八条}」という和名のように、上翅には8本ほどの条があり、縞模様が印象的なシャチホコガ。幼虫はハリギリを食べる。前翅長20mm。
2023年5月15日 北海道十勝地方
春に現れるエダシャクの一種。二重の内横線がくっきりとよく目立ち、腹部背面にも黒い帯があるために繋がって見える。写真の個体は触角が櫛毛状になっているので雄。前翅長18mm。シャクガ科エダシャク亜科。
2023年5月15日 北海道十勝地方
5月になり、木々の枝先には日に日に明るい緑が広がっていく。この季節になると、萩原朔太郎の「旅上」という詩を思い出す。
旅上
ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
せめては新しき背廣をきて
きままなる旅にいでてみん。
汽車が山道をゆくとき
みづいろの窓によりかかりて
われひとりうれしきことをおもはむ
五月の朝のしののめ
うら若草のもえいづる心まかせに。
この詩は1925年に発行された「純情小曲集」に収められている。萩原朔太郎は1886年生まれだから、おそらく30代の頃の作品だろう。今からおよそ100年前の詩だ。
木々が芽吹いてまぶしい緑に包まれる春の日、新しい背広を身にまとい、ふと思いついたようにきままな旅に出かける。汽車はもちろん蒸気機関車で車輪の音がゴットンゴットンと響き、座席は硬く座り心地は悪い。でもそれは当たり前のことで、気にもならない。都会の喧騒を離れて自由になれることが何よりも嬉しい。そして山あいの光景を眺めながらひとり旅に思いをはせる・・・。
私は若い時にこの詩を知ったのだが、情景が目に浮かぶだけではなく、自分自身が同じように汽車に乗っている気持ちになった。私の子どもの頃はまだ蒸気機関車が走っており、規則的な車輪の音は今も脳裏に残っている。学生時代(たぶん萩原朔太郎がこの詩を書いてから半世紀ほどたった頃)でも、まだこの「旅上」に近い旅行はできたように思う。さすがに蒸気機関車はなくなっていたが長距離の鈍行列車や急行列車は健在だったし、週末に思い立ったようにふらりと野や山に出かけることもあった。携帯電話などというものに振り回されることもなかった。
私がはじめて遠出の一人旅に出かけたのは、大学2年のときの北海道旅行。周遊券を買い、東京から北海道までの列車は指定をとったが、北海道内は急行の自由席や鈍行列車で移動し、宿は主にユースホステルに前日に電話をして泊まっていた。一応計画は立てたけれど、けっこうきままな旅だった。その後も、似たような旅は何回かしている。
しかし、今はどうだろう? ちょっと遠出するとなれば、ネットで飛行機や列車の指定席を予約し、ホテルを予約する。乗り物は空調が効いているし座席の座り心地も良く快適だが、窓は開かない。新幹線などは速度が速すぎて近くの風景は飛ぶように流れ、のんびりと景色を楽しむという感じではない。かつての鈍行列車のように、ボックス席で見知らぬ人と語らうこともない。
亡き母は、父が亡くなってから東京(高尾)からお墓のある上諏訪まで中央本線の鈍行列車で往復するという一日がかりのお墓参りをしていた。母も特急で行くよりものんびりと鈍行列車で行くのが性に合っていたようだ。その気持ちはとても良く分かる。しかし、今は高尾から上諏訪まで乗り換えなしで日帰りで往復できる列車はなくなってしまった。そして特急の「あずさ」は自由席もなくなった。
以前、母と私と娘2人の4人で、上諏訪への墓参、霧ヶ峰散策、そして志賀高原へと旅行をしたことがあったが、この時も鈍行列車を利用しての旅だった。志賀高原からの帰りは思いつきでバスで草津白根を経由して草津に行き、吾妻線と高崎線を乗りついで帰った。列車の予約などをしていないからこそできる気ままな旅だったと思う。
昨今は時間短縮や快適さは増してきたが、料金は上がる一方で貧乏旅行ができなくなってきている。そして自由できままな旅もどんどん遠のいているように思う。私のような田舎住まいの高齢者はこういう変化になかなかついていけないし、新幹線や特急ばかりの旅は情緒もなく寂しく思う。
果たして速さや快適さばかり追い求めることが本当に幸せなのだろうか? のんびりとした暮らしやきままな旅だって大切なんじゃなかろうか? 萩原朔太郎の「旅上」を思い出すたびに、利便性を追い求めた人類は、何か大切なものを失ってしまったように思えてならない。ゆったりと流れる時間、移りゆく自然の風景を愛おしむ心、予定にとらわれないきままさ、見知らぬ他者との交流などといったものを・・・。
散歩コースでネコノメソウ2種が咲き始めた。一つが、ツルネコノメソウ。目立たない植物だが、良く見ると3~4mmの小さな花をつけている。花は花弁がなく、花弁のように見えるのはがく片。葉の形が特徴的で可愛らしい。山地の湿った場所に生える。高さは15cmくらいになる。ユキノシタ科。
2020年5月22日 北海道十勝地方
北海道ではソメイヨシノが生育できる地域が限られており、北限は美唄市と言われている。このために、北海道で桜といえばエゾヤマザクラ(オオヤマザクラ)を指すことが多い。花の色には濃淡があり、淡いピンクから濃いピンクまで様々。花が咲くと同時くらいに葉が伸びてくるが、咲き始めは葉があまり目立たないので、木全体がピンク色に見える。
コブシが咲き、エゾヤマザクラが咲くと、ヤナギやシラカンバが芽吹き始め、山肌が次第に緑に染まって新緑の季節になる。
2007年5月23日 北海道十勝地方
キタコブシは北海道と本州中部以北に生育しているコブシの変種で、コブシより葉や花がやや大きいという。北海道では平地から低山に生育し、エゾヤマザクラより一足早く10~12cmほどの白い花を咲かせる。早春の山を薄紅に彩るエゾヤマザクラもいいけれど、私はどちらかというとコブシの花の方が好きだ。
キタコブシは年によって花付きがよい年とあまり良くない年がある。花付きが良い年は、まだ芽吹き前の山の斜面に点々と白い花をつけたキタコブシが映え、「こんなにコブシの木があったのか?」と驚いたことがある。今年はあまり花付きは良くないようだ。
2018年4月27日 北海道十勝地方
カキドオシは、草地や林縁など開けた場所に生育し、春に淡紅紫色の可愛らしい花を咲かせるシソ科の植物。花を咲かせた後、茎が地面を這って延びていき、垣根を突き抜けてしまうことから「垣通し」と名付けられたらしい。
我が家では花壇に侵入してくるちょっと厄介な雑草で、見つけしだい心を鬼にして取り除くのだが、植えてある植物の根元や葉陰をかいくぐり茎をどんどん延ばしていくのでなかなか根絶できない。そんな雑草だが、薬草やハーブとしても利用されている。
2023年5月7日 北海道十勝地方
ヒメイチゲが咲き始めて少ししてから咲き始めるコミヤマカタバミ。同じ場所に咲いていることも多い。草丈は5~10cmくらい。花の径は1.5cmほどで、花弁には淡紅色の筋が入る。北海道では低山でも見られるが、本州以南ではやや標高の高いところに行かないと見られないようだ。
2017年5月19日 北海道十勝地方
私の居住地周辺ではスミレの種類は多くはない。その中で一番初めに花を咲かせるのがミヤマスミレ。タチツボスミレやオオタチツボスミレより少し濃い青紫の可憐な花を咲かせる。地上茎がないので見分けやすい。今年も日当たりの良い場所から咲き始めた。ホソバヒョウモンやカラフトヒョウモンの幼虫の食草はミヤマスミレだというが、こんな小ぶりの植物の葉で足りるのだろうか?といつも不思議に思う。葉脈に沿って白い斑(ふ)が入るものをたまに見かけるが、これはフイリミヤマスミレと呼ばれている。
2020年5月11日 北海道十勝地方
体長が2、3mmの小さな生き物は多くの人の目には入らないものだが、この真っ赤なアカケダニは嫌でも目に入ってしまうのではなかろうか。倒木の上を歩き回っていた2頭、大きさがずいぶん違うけれどどちらもアカケダニだと思う。肉食性で小さな昆虫や他のダニなどを捕食するとのことだが、マダニのように刺したりはしない。体長は大きい方で3mmくらい。全国で普通に見られる。
2023年5月1日 北海道十勝地方
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