ノビタキ
4月中旬になると、毎年のように庭にノビタキがやってくる。近くで繁殖することはあるものの、庭にくるのは渡りの途中の個体なのだろう。夏羽の雄は頭から背、翼が黒く、胸は橙色。腹部は白く、翼に白斑がある。雌は雄よりも淡く、頭から背、翼は褐色、胸から腹部は淡褐色をしている。
東京に住んでいた頃は、ノビタキは霧ヶ峰なとの高原に行かないと見られない鳥だった。だから、たまに高原に行って姿を見られると嬉しかったものだ。ところが、北海道の草原や農耕地ではごくありふれた野鳥だ。農耕地では電線に止まっている姿を頻繁に見る。そうなると、なんだか嬉しさも薄れてしまう。人間というのは勝手なものだ。
ただ、ノビタキがいつまでもありふれた野鳥でいつづけるとは限らない。かつては北海道のあちこちの草原で見られたシマアオジは、今ではごく一部の限られた草原でしか見られなくなってしまった。シマアオジの場合は越冬地の中国で食用として捕獲されたことが激減の原因と言われている。そういえば、ノビタキ同様農耕地で普通に見られたオオジシギもずいぶん減ってしまった。農耕地に多いノビタキは、農薬の影響は大丈夫なのだろうか? いつまでもありふれた野鳥でいて欲しいと願わずにいられない。
雄 2023年4月22日 北海道十勝地方
« コロナワクチンへのDNA混入疑惑問題 | トップページ | キベリハバビロオオキノコ »
コメント