5Gの脅威
日本でも2020年の春から5Gサービスが始まり、携帯電話も5G対応の機種ばかりになってきた。これから5Gの基地局もどんどん増えていくのだろう。
先日、大雪山国立公園内のトムラウシ自然休養林野営場に5Gの基地局を設置するという情報を得た。設置をするのは株式会社JTOWERだ。JTOWERは国の補助金事業によって携帯電話各社で共用する基地局の設置を全国で進めている。
山の中にあるこの野営場は6~9月の3カ月しか利用できない。しかも、野営場から1km足らずの場所にあるトムラウシ温泉(国民宿舎トムラウシ温泉東大雪荘)にはすでに4Gのアンテナが設置されている。野営場に5Gのアンテナを建てたところで、利用者はごく限られる。なぜこんなところに5Gの基地局を設置しなければならないのか、皆目分からない。
この問題については十勝自然保護協会が設置反対の申し入れをしている。
そもそも私は5Gが必要だとは全く思っていない。高速で大容量の通信が売りのようだが、現状でも全く不便は感じない。最大の懸念は電磁波による健康被害だ。4Gですら健康被害を訴えて移住をしなければならない電磁波過敏症の人達がいるのであり、5Gなど論外だ。
国(総務省)は携帯電話の電磁波が健康に悪影響を与えるという証拠はないという理由で、安全であると主張している。しかし、電磁波が人体や野生生物に悪影響を及ぼすという研究は多数あるし、日本でも「電磁波からいのちを守る全国ネット」などの団体が、電磁波問題を取り上げている。電磁波による健康被害は間違いなくあるし、5G基地局が増えるに従ってさらに増加するだろう。
そもそも5Gは兵器として開発されたという。一部ではmRNAワクチンと5Gの関係も取り沙汰されているが(真偽は分からないものの)、使い方によっては兵器にもなりかねない。陰謀論と切り捨てるのは早計だろう。
5Gの問題は以下の浜田和幸さんの記事(前・中・後の連載)が分かりやすいので、参照していただきたい。
電磁波は人だけではなく、野生生物にも悪影響を及ぼすことが懸念され、地球上のすべての生物の問題になってくるだろう。携帯電話やWi-Fiだけではなく、IHクッキングヒーター、スマートメーター、LED照明など、私たちの身の回りには電磁波を発生させる機器がどんどん増えている。電磁波過敏症の人は健康的な生活を奪われているし、電磁波を浴び続けた場合の長期的な健康被害なども未知だ。人々はじわじわと健康を蝕まれている。
欧米では5Gを規制する動きが出てきているが、日本ではまったくといいていいほど話題にされない。多くの人は電磁波問題に無関心で、健康被害のことも知らない。マスコミも電磁波問題についてはほとんど報じない。5Gは国策であり、携帯電話会社への忖度もあるのだろう。とにかく、不気味なほど情報統制されている。
利便性やインフラ整備の名のもとに危険性が隠蔽され電磁波だらけの世界になりつつある。しかし、利便性には必ずといっていいほど負の側面がある。人類は進歩や発展ばかりを求める生活にもう終止符を打つべきではなかろうか。私はこれ以上の便利さはいらないし、生物にとってもっとも必要なのは利便性や物への欲望・執着ではなく、人々が分かち合う協力的な社会であり、ストレスの少ない健康的な生活だと思う。
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