ドロノキハムシとポプラハムシ
ドロノキハムシ(Chrysomela populi)というドロノキやヤマナラシなどを食べるハムシがいる。種小名のpopuliは食草であるヤナギ科ヤマナラシ属Populusに由来するのだろう。体長は10mm前後で、頭部や前胸背、脚は黒く、上翅が赤褐色をしており、北海道から九州まで広く分布している。
ところで、北海道にはドロノキハムシとそっくりのポプラハムシ(Chrysomela tremulae)もいる。こちらも食草はドロノキやポプラ、ヤマナラシなどであり、ドロノキハムシと同じ。種小名のtremulaeは、ヤマナラシの学名Populus tremulaに由来するのだろう。体長も8.5~10mmとドロノキハムシとあまり変わらない。
それにしてもドロノキハムシの学名がポプラ(Populus属)に因み、ポプラハムシの学名がヤマナラシに因むというのはややこしい。
ということで、この両者の識別がちょっと難しい。こちらのサイトによると、ポプラハムシの前胸背側縁はほぼ平行であるのに対し、ドロノキハムシは側縁が湾曲することで区別できるとしている。確かに、側縁のカーブが異なるようだ。
そこで手元の写真の個体を前胸背の形から同定してみたのだが、果たして合っているだろうか・・・。
ドロノキハムシ 2021年7月17日 北海道十勝地方
ポプラハムシ 2021年7月13日 北海道十勝地方
*もし間違っていたら、コメント欄で教えていただけると幸いです。
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