新型コロナについて今思っていること
新型コロナウイルスについていろいろな方がいろいろなことを言っている。ほとんど正反対の主張が飛び交っており、何が正しいのかわからない人も多いと思う。というのも、すでに新型コロナに感染(無症状も含む)した人の割合をどう想定するかで、今後の重症者の数が全く違ってくるからだ。仮に感染者が人口の1割程度と想定するとまだまだ感染者は増え、それに従って重症者や死者も増えていくと予測できる。しかし、5割がすでに感染していると想定すると、今後の重症者や死者はそれほど多くはならないと推測できる。
正直言って、これからどういう展開になるのか正確に予測できる人は誰もいないだろう。私は、東京などの過密都市ではすでにかなりの人(3割~5割くらい?)が感染してしまったのではないかと考えている。現時点での私の考えを以下の昨日(7月18日)の連続ツイートに書いたので、ここにも残しておきたい。もちろん当たるかどうかは分からない。
新型コロナの陽性者数が増えていることを巡って、意見が大きく割れている。検査数を増やし自粛などの対策を早急にとらないとまた重症者や死者が増えて大変なことになるという意見と、重症者や死者は増えていないので厳しい対策は不要だという意見に大きく分かれているように見える。
前者の人達は、重症者や死者は陽性確認から遅れて生じるからこれから増えるのだと言う。後者の人達の多くはBCG仮説や交差免疫仮説支持者で、警戒は必要なもののさほど深刻な事態にはならないだろうという考え。ツイッターを見ていると圧倒的に前者の人が多いように見受けられる。
私は後者。日本には新型コロナは昨年から入っており、特に人口過密の都市ではウイルスは指数関数的に拡散されてきたと考えている。初期には多くの人は自然免疫で撃退し無症状や軽症で自覚すらなかったかもしれないが、免疫力が落ちていたり大量にウイルスを吸入して重症化した人も少しはいたと思う。
そして3月から4月にかけてウイルスの拡散がピークに達し、大量のウイルスに暴露する人も増えて中・重症者や死者も増えたが、その陰に膨大な軽症や無症状の人たちがおり、検査してもらえなかったために可視化されなかった。ピークを越えて今は暴露量も減り落ち着いてきているのではないかと推測。
また、夏にはウイルスの拡散は続いていても重症化はしないのではないかという説もある。この場合は冬になればまた中程度の症状の人や重症化する人が出てくると推測されるが、冬までにかなりの人が暴露を経験しているであろうから、今年の3~5月のような数にはならないと思う。
自然免疫で撃退した人はウイルスを記憶して何度暴露しても撃退してしまうのだろう。そうやって未暴露の人が少しずつ減っていく段階に入っているのではないかと思う。もちろん、免疫力が落ちていたり大量にウイルスを吸入して自然免疫で撃退できない人もいるだろうから油断してはならないが。
緊急事態宣言によってウイルスの拡散は多少は減ったかもしれない。しかし、日本のようなゆるゆるの対策では公共交通機関や職場、買い物等でいくらでもウイルスを体内に取り込む機会はあり、拡散速度を多少落とした程度ではないかと思う。一方、地方はウイルス暴露量が少なく重症化しにくいのでは。
武漢で感染爆発し多くの死者を出してしまったのは、新型コロナでパニックになった人が病院に殺到したり、公共施設などの密閉空間にコロナ患者を多数収容したことで大量のウイルスを吸入してしまい、自然免疫で撃退できる暴露量を超えてしまったことが関係しているのではなかろうか。
結局、自然免疫の強さとウイルスの暴露量によって重症者や死者の数が決まってくるのではないかと推測している。今の陽性者の増加は、検査数の増加、無症状の人の検査、2度目3度目の暴露の人もいるということではなかろうか。過去に体内に入ったウイルスの死骸が検査に反応しているのかもしれない。
ウイルスの感染力が強くなったという話もあるが、今のところ毒性が強くなっているという印象はない。陽性者数が増えているといっても5月までは膨大な数だったであろう無症状や軽症あるいは中程度の人の検査はしていないわけで、無症状も検査するようになった今、陽性者数に注目しても意味はない。
注目すべきは重症者や死者の数であり、陽性者数ではない。今後やるべきことは重症化防止対策であり、ツベルクリンやBCGで自然免疫を高めたりウイルスの暴露量を減らす努力ではなかろうか(特に病院や高齢者施設では)。警戒は必要だが、重症者が継続して増えない限りほぼ普通の生活に戻していいと思う。
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松田 さん
以前、甲状腺がん問題についてコメントした者です。
COVID-19について、どの様なお考えをお持ちなのかと思い拝読いたしました。
私も欧米諸国に比べ、東アジアの国々の便宜上の致死率が桁で少ない理由の一つにBCGによる訓練が有力だと思っています。
ただ、現在の日本についてはどうすべきかを考えなくてはいけません。
感染症は、がんと異なり、潜伏期間と回復または死亡に至る期間が短いので、検査から診断、さらに入院・治療を迅速に行わなければなりません。
ところが、日本の政府は真逆のことをしているのです。
何もかもを国や自治体のせいにする訳ではありませんが、やるべき事をしていないのが現状なのです。
我々ができることは、ウイルスの曝露量を減らすこと、自身の体調を日々モニターすること、居住地と勤務地の発生状況をよく見ておくことだと思います。
ここで、松田さんのご意見にある、重傷者数の動向が重要で、また、陽性者の年齢階層も感染状況を見る上で注意すべきです。
投稿: 瀧本登志也 | 2020/08/01 07:31
瀧本さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私も今回のコロナウイルスでの日本政府の対応は最悪だと思っています。武漢の状況から日本にも感染が拡大することは目に見えていたわけですから、3月には民間の検査機関なども利用してPCR検査をできる限り増やしていくべきでした。それをしていれば3~5月にかけての陽性者数もより実態を反映した数値が出ていたでしょう。感染爆発が起きているときに感染した人達の大半を放置したのですから、都市部ではすでに相当感染が広がってしまったのではないかと思います。今の混乱も政府のこうした対応が影響していると思います。
>我々ができることは、ウイルスの曝露量を減らすこと、自身の体調を日々モニターすること、居住地と勤務地の発生状況をよく見ておくことだと思います。
このご意見も同意です。政府があてにならないのですから、国民一人ひとりが状況を見定めて暴露量を減らす努力をするしかないでしょう。
今陽性になっている人は若い年齢層の方が多いようですが、これが今後高齢者にまで広がり重症者が増加していくかどうかは注意が必要でしょうね。
投稿: 松田まゆみ | 2020/08/01 10:34