「お盆休み」をなくして融通性のある「夏休み」に
今年もお盆の季節がめぐってきた。ニュースではいつもと同じ、お盆の帰省ラッシュが報じられている。高速道路は渋滞、飛行機も列車も満席・・・。お盆の期間は航空券もぐっと高くなるし、予約も大変。ホテルなども早くから満室。
毎年このニュースを耳にする度に、「お盆休み」という考えを変えた方がいいのではないかと思ってしまう。たしかに「お盆」というのは古くから受け継がれてきた風習だし、それを大事にすることは否定しない。
でも、時代とともに私たちの生活様式も確実に変わってきている。「お盆休み」といっても宗教的な行事から里帰りや旅行を楽しむ「夏休み」へと変わりつつあるのではなかろうか。夏休みに家族で里帰りしたり旅行をするのならば、お盆の時期に拘る必要もないのではと思う。私は無宗教であり信仰はないので(昨今はそういう人も増えているのではないかと思うが)、お墓参りもお盆やお彼岸にこだわらなくていいと思っている。
ヨーロッパの人々は夏になると時期をずらして長期間のバカンスをとるというが、交通機関や宿泊先の混雑を緩和させるために当然のことだろう。ホテルだって満遍なくお客さんに入ってもらえたほうがいい。日本でも夏休みを分散させれば里帰りや旅行がお盆の一時期に集中することは避けられる。企業も公務員も「夏休み」にもっと融通性を持たせるべきだと思うのだが、どうしてそれができないのか不思議でならない。
「正月休み」も同じだ。昔とちがって昨今はお正月もさほど風習にこだわらなくなってきている。例えば、私の子どもの頃は正月といえばお店はどこも閉まり、三が日はおせち料理とお餅を食べて過ごしたが、今は元旦からお店が開いているし、お正月の習慣も薄れてきている。おせち料理も買って済ませる人が増えてきているし、お正月も普段の生活とあまり変わらなくなりつつあるように思う。
だったら、なにも年末年始に拘らず、「冬休み」をつくればいいのではないかと思ってしまう。北海道では年末年始に大雪や吹雪に見舞われると、交通機関が乱れて大変なことになる。豪雪や吹雪の中の渋滞は事故にもつながる。もちろんお正月に帰省したい人はすればいいのだけれど、「冬休み」制にしたなら、混雑する時期に移動したくない人は大助かりだろう。
人々の生活が変わっていくのだから風習も変えればいいと思うのだが、伝統的なものは変えたくないという人が多いのだろうか。
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まゆみ様、こんばんわ。
わたしもそう思います。
私の両親のお墓は新盆の7月で、
嫁ぎ先は8月です。
でもお墓参りは暑さが過ぎた9月に
行こうと思っています。
拘らないことにしました。
そしたら気がとても楽になりました。
宗教も、どこにも入りません。
母は入っていました。
母がお布施を強要されている姿を
子供の頃何度か見ました。
あ、話がズレてすみません。
お正月も元旦から大型ショッピングセンターなどあいてますものね~
わたしも、もっと自由にしたら
いいと思います。
投稿: Viva | 2018/08/13 22:32
Vivaさん
お墓参りも祖先のことを思う気持ちの問題じゃないかなと思います。私の両親のお墓は長野県だからなかなか行けないし、連れ合いの方は札幌ですがお盆などは道路も交通機関も混むのでお盆は避けて行きます。
お正月なんか、ほんの数十年の間にすっかり様変わりしてしまいました。私の子どもの頃はお正月といえば一週間くらいはお餅ばかり食べていたように記憶しています。連れ合いの実家は昔は大量にお餅をついたそうですが、歳をとってからは元旦の朝にお雑煮を食べるだけであとは普通の食事だったのでびっくりしました。
とにかく日本人は働き過ぎ。過労死とか尋常ではありません。ヨーロッパの人たちなどはバカンスのために働いているなんて話も聞きますが、そこまでいかなくても長期休暇を気軽にとれる環境の方が心身ともにリフレッシュできるし、仕事の効率も上がると思うんですよね。
だから年に2回くらいは最低でも1週間休める休暇を制度化してもいいんじゃないかと思います。
投稿: 松田まゆみ | 2018/08/14 09:37