2か月生きながらえた麻酔されたクモ
「狩り蜂に麻酔されたクモの行方」という記事で、狩り蜂に麻酔され動かなくなったクモが39日目に刺激を与えると脚や触肢を動かしたということを報告した。
このクモはその後もしばらく同じような状態だったが、刺激したときの動きがだんだん鈍くなり、9月24日はわずかしか動かなくなった。そしてその頃には腹部に皺が現れた。ずっと絶食状態だったからだろう。下の写真は25日に撮影したもの。
翌25日にはとうとう刺激を与えても動かなくなったが、脚はまだ柔らかい。そんな状態が9月末まで続いたが、10月1日にはとうとう脚も乾燥して硬くなってしまった。どうやら完全に死んでしまったようだ。
脚が柔らかいときまで生きていたと考えるなら、62日間、およそ2カ月もの間、何も食べずに生きていたことになる。クモは比較的絶食に強い動物だが、それにしてもよくこれだけ生きながらえたものだと思う。もし麻酔薬の量が少なければ生き返っていたかもしれない。
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