深刻な海岸浸食
先日出かけた十勝の海岸(長節湖と湧洞沼の間の海岸)には2009年にイソコモリグモの調査で来ていた。その時の写真が以下。
侵食を抑えるために丸いコンクリートブロックが並べられており、ブロックの陸側は草地になっている。
ところが、6年後の今年はこんな状況になっていて、ブロックの陸側の草地は消失し砂地になっていた。
このあたりは2009年の時点でも海岸浸食が深刻だったが、6年でそれがかなり加速していることを実感した。以前は海岸に沿って車道があったのだが、今は浸食によって通れなくなり、道が内陸側に付け替えられていた。
このような光景は北海道の多くの海岸で見られる。日本の国土は波に削られて年々狭くなってきているのだ。
ダムによって土砂の流下が妨げられるようになったことと、漁港などの防波堤で沿岸流の流れが変わってしまうことが海岸浸食の主な理由と考えられるのだが、人が自然の摂理に逆らうようなことをやれば、このように必ずその影響がでる。
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