オダマキの花の色
一昨年、友人が「珍しい白花のミヤマオダマキの種子があるから播いてみない」と言って、小袋に入れた種子をくれた。友人の家の庭には普通の紫色のミヤマオダマキの他に、白い花をつけるミヤマオダマキがあり、その種子をとっておいたというのだ。
さて、この種子から育つオダマキはみんな白色の花を咲かせるのだろうか? それとも紫色の花をつける株もあるのだろうか? そう思いながら昨年その種子を播いた。そして、今年になって花をつけた。
結果を咲きに言ってしまうと、20株ほどのオダマキのうち14株が花をつけたのだが、すべて白色だった。私は内心、紫色の花を咲かせる株もあるのではないかと思っていたので、ちょっと意外だった。
たいぶ前のことなのだが、西洋オダマキの種子を播いたことがある。種子の袋には紫や黄色、赤、白などカラフルな花の写真がプリントされており、花が咲くのを楽しみにしていた。オダマキは種子を播いた年には花をつけず、2年目に花を咲かせるのだ。
2年目にようやく花が咲いたのだが、下の写真のようなカラフルとは程遠い地味な淡色の花しか咲かず、なんともがっかりしてしまった。
このオダマキはとても丈夫で、種子がこぼれてあちこちから芽を出した。そして、一昨年、濃い紫色の花を咲かせる株が現れたのだ。おそらく眠っていた紫色の遺伝子が発現したのだろう。
さらに今年は、ミヤマオダマキのように紫と白の二色の花をつける株が現れた。
だから、今年咲いた白花のミヤマオダマキも種子繁殖をくり返していたなら、そのうち紫色のミヤマオダマキが出現するかもしれない。
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