実感した木下黄太氏の「ネットカルト」
私は今まで木下黄太氏のことはずいぶん傲慢な方・・・くらいにしか思っていなかった。しかし、林久義さんの「 『木下黄太のネットカルト』を考えます」/というサイトの記事を読んでからは疑問が一気に膨れ上がった。
正直なことを言うと、林さんのブログタイトルの「ネットカルト」という表現にはちょっと引けてしまった。あの木下さんがカルト?? オウム真理教じゃああるまいし、何でカルトなんだろう、と不思議に思った。しかし、内容を読んでいくととても具体的に木下氏の問題点が示されているし、必要に応じて証拠も掲載している。いい加減なことを書いているサイトではないことがすぐ理解できた。それでも「ネットカルト」というのは今一つ実感できなかったし、タイトルを見ただけで「誹謗中傷サイト」と思われてしまうのではないかとちょっと気になった。
しかし、私が木下氏を批判する記事をいくつか書いたあとの木下氏の反応、そして彼の賛同者の反応をみているうちに「ネットカルト」が実感として分かってきた。
木下氏のブログやツイッターなどでの私への反応は、「告訴」「中傷」にはじまって、「攻撃」「妨害」「嫌がらせ」となり、ツイッターで個人情報を晒したうえ、弁護士に相談(つまり法的対処を検討)という流れになっている。私には暴走しているようにしか見えない。
それだけではない。こんどはツイッターで私に執拗に絡んたり、誹謗中傷する人が出てきた。私が、木下氏が行った個人情報晒しについての意見を求めても、ちゃんと答えようとしない。ひたすら木下氏を擁護したいようだ。
木下氏を擁護するのは自由だが、身の潔白を説明しようとしない彼の態度を不可解に思わないのだろうか? 何百万円もの収入がありながら、たった3人のメンバーにしか収支の開示義務がないという主催団体の体制を不可解に思わないのだろうか? 違う意見を認めようとしない偏狭な思考をおかしいと思わないのだろうか? 私にはこのような方たちは木下氏を盲信しているように思えて仕方ない。
また、今年の「バンダジェフスキー講演プロジェクト」について木下氏がブログで説明していることと、会計のY氏の説明していることは異なっている。どこかに嘘があるのであり、情報操作の感が否めない。
そして、木下氏の昨日のブログ記事を見て呆れてしまった。
現在、650人750枚の申し込み⇒バンダジェフスキー博士東京講演DD予約の一次締切は、8/8の24:00。
妨害者に対して、法的な対応を取ると、木下氏が殺害される可能性があると示唆されたと書いている。どなたかが木下氏にご自分の感想を伝えたのだろうが、ずいぶん大げさな書き方ではないか。木下氏に言わせるなら私や林さんは妨害者なのだろうし、法的な対応を検討している相手なのだろう。この書き方は、私や林さんが危険人物だと暗に言っているようにも受け止められ、印象操作の感が否めない。
自分と意見の異なる人を許せず、また批判する人を徹底的に排除して攻撃し、それをブログやツイッターなどで見せつけることで、賛同者が自分から離れないようにしているかのようだ。これはモラルハラスメントの手法と良く似ている。
モラルハラスメント(モラハラ)については以前書いたので、そちらの記事を参照していただきたい。
モラル・ハラスメントという陰湿ないじめ(1)
モラル・ハラスメントという陰湿ないじめ(2)
モラル・ハラスメントという陰湿ないじめ(3)
モラル・ハラスメントという陰湿ないじめ(4)
モラハラをする人はマインドコントロールを行うのだが、これは意識してするわけではない。そういう手法をとれば、相手が自分に従うことが分かっているのだ。
林さんも木下氏の他者を服従させる手法について言及している。
また、林さんは木下氏のマインドコントロールは幼稚であることから、あえてマインドコントロールとは呼ばずにカルトと呼ぶのだという。
木下氏の特徴は、自分を批判する人への攻撃、印象操作、あるいは情報操作などをネットを駆使して行っているということだ。林さんはご自身のブログで以下のように解説している。
ブログ、ツイッター、facebook「福島第一原発を考えます」「放射能防御プロジェクト」などSNSを駆使しネットカルト化へと暴走する「木下黄太」! すでに精神的被害を受けた人達が多数いる中、今後更に深刻な社会問題へと発展する前に、その実態と問題に対し警鐘を鳴らします!
こうやって見ると、林さんの「ネットカルト」という表現は実に的を射ている。私は今回のことで、それをつくづくと感じている。
「ネットカルト」というタイトルだけで、誹謗中傷サイトなどと思ってしまうのは早計だ。このサイトは、オウム信者の脱会カウンセリングに関わっている林さんの体験に基づいて書かれている。是非、中身をしっかりと読んでほしいし、また私に対する木下氏の異常とも思える反応について自分自身で考えてほしいと思う。
【8月20日追記】
誤解を生じないために、「カルト」という言葉について私の考えを示しておきたい。
林さんは「カルト」という言葉を使っているが、あくまでも「ネットカルト」である(「ネットカルト」は林さんの生みだした造語だろう)。そして「ネットカルト」は、オウム真理教などのような明らかなカルト宗教団体と同列に考えるべきではないと私は考えている。つまり、信者にお金を出させたり、犯罪などの反社会的な行為にまで至る可能性がある、という意味でのカルトではないということだ。SNSやブログ、ツイッターなど、ネットを駆使して情報発信し、賛同者を自分のもとに集め、非賛同者や批判者を排除する行為・手法がカルト宗教の手法と共通性があることから「カルト的」であるとし、「ネットカルト」と表現していると私は理解している。
たとえばマインドコントロールを行うモラハラは、一般的には加害者と被害者個人の関係であるが、SNSなどを用いることで加害者と被害者集団という関係にもなりうる。林さんはこれをカルト的と表現し、エスカレートすることで精神的被害者が生じることを危惧していると私は考えている。「モラハラ的カルト」と言い換えてもいいかもしれない。
【関連記事】
マスコミが伝えない奇形の事実(追記あり)
木下黄太氏の見識を問う
木下黄太氏への公開書簡
説明責任を放棄して恫喝する木下黄太氏
2013年バンダジェフスキー講演会の収支も闇の中(追記あり)
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バンダジェフスキー講演会主催団体には納税義務がある(追記あり)
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「松田まゆみさん」が、なぜ以下の「こだわり」を持つか?
「木下黄太氏の団体」が「営利団体か?」「非営利団体か?」
私(ひで)は、今回の件で、以下の様に感じている。
それは、「営利団体」は、色めがねで見る必要があるからだ。
営利団体は、自分達に都合の良い情報しか出さない。
自分達の「襟を正す」ことは、怖くて出来ない。
一方、「非営利団体」は、信用できる。だって、自分達に
都合の悪い情報を出しても、お金に関係ないから大丈夫だから。
よって、「営利団体か?」「非営利団体か?」に「こだわる」。
講演会が儲かるから、DVDが売れるから、放射能が危ないと
煽る(あおる)事は、無いと信じたい。しかし、
妨害があるからDVDの発売が危ぶまれるとは恐れ入った。
前回は、素人録画で画質が悪いからDVDに出来なかったと
聞いている。それをハッキリ言わない。
何か問題が起こると、別の人や別の理由を考えるとは、
恐れ入った。 だから、東京から避難できないのです。
信じて避難して、ハシゴを外されたら、精神的に参ります。
投稿: ひで | 2013/08/04 15:09
ひでさん
非営利団体はお金儲けのことは考えません。だから、活動自体が純粋なのです。そして、それが市民団体の強みでもあり利点なのです。原子力ムラのようには簡単にはなりません。
ところがお金儲けが絡んでくると、なかなか純粋な活動ができにくくなります。どうしてもお金儲けのことが優先されます。信用もされなくなります。
もし、市民活動を個人のお金儲けに利用してしまったなら、市民活動の信用は失われます。市民運動がゆがんでしまいますし、それはやってはいけないことだと思います。だから、営利団体か非営利団体かをはっきりさせる必要があるのです。
投稿: 松田まゆみ | 2013/08/04 22:17
はじめまして。
非営利団体の名前で、資金集めをしている団体を知っています。
営利、非営利どちらも常識の範囲内かが問われるのではないかと思います。
木下さん、松田さんどちらを擁護する立場でもありませんが、
ブログを拝読させて頂き、大変失礼ながらあまり気持ちの良いものではありません。
講演会の収益から、様々な経費を指し引いた金額が非難される
ほどの金額とは思えないのです。
国内、海外と飛び回って講演や取材活動をされています
講演会経費以外、ご本人やスタッフなどの経費(食事、ホテル、飛行機、ガソリン代諸々)等、ばかにならない金額ではないかと想像します。
福島原発事故から三年近くも一ヶ所に定住出来ずに国内外飛び回り、避難を訴え、ブログを書き続けています。
大変なご苦労、心労があるのではないでしょうか?
誰にでも出来る事ではないでしょう。
松田さんには、真似出来ますか?
彼は独身だと思いますが、福島原発事故により東京、福島で被曝をされた被害者でもあります。
失ったものも多くあるでしょう。
私も含め、人は完璧ではありません。
東電、政府の隠蔽により国民が分断され、多くの方々が苦しみ、被曝を強いられています。
木下さんも松田さんも反原発、反被曝と同じ立場のはずです。
どうか暖かい眼で見守って頂けないでしょうか?
どうぞよろしくお願いいたします。
投稿: 松田まゆみ様へ | 2014/01/14 08:37
私は木下さんの活動や行動力そのものを批判するつもりはありませんし、大変なことであるのも理解はしています。東京が汚染されて健康被害が懸念されるのは事実ですし、講演会活動自体も否定はしません。
適切な経費であれば、なぜそれについて説明できないのでしょうか。私が疑問に思うのはそのことです。反原発、反被ばくという同じ立場であっても、不適切なことを黙認してしまうという立場をとるべきではないと私は思います。
投稿: | 2014/01/15 13:06