誤解をされている方へお願い
木下黄太氏への批判に関し、ツイッターで何人かの方が私に意見を言ってきたが、私の記事をよく読まずに誤解している人が多い。
また、木下黄太氏の8月9日のブログ記事によると、木下氏に対し意味不明の攻撃が続いているとのことだ。具体的なことが書かれていないので誰からどのような攻撃があるのか分からないが、もし、私が書いた一連の記事を誤解して木下氏を批判したり質問をする人がいるのであれば由々しきことだ。
そこで、私が気付いた「誤解」に関して以下に指摘しておきたい。誤解に基づいて木下氏に理不尽な質問や批判をすることがないようお願いしたい。
1 主催団体は会計に関し説明義務があるという誤解
私は講演会の主催団体が会計について外部に説明する義務があるとは一切言っていないし、義務がないことは百も承知である。このことは、こちらの記事において「他団体のことだから、私が会計報告に口を出すことにはならない」と書いている通りである。説明義務はないので、説明したくないならそれまでだし、仮に個人が報酬を得ていたからといって違法行為ではない。ただし主催団体のメンバーは会計報告を求める権利がある。
また、ボランティアで協力した共催団体や講演会の参加費を支払った人は直接の利害関係者なので、説明を求められれば主催者は説明する責任があると思う。
2 説明責任についての誤解
前述したように、木下氏は部外者に対して説明をする義務はない。しかし講演会をビジネスにしているという指摘が公になされている以上、説明をする社会的責任があると考えている。私が主張する「説明責任」とは、木下氏が2012年のバンダジェフスキー講演会主催者である「放射能防御プロジェクト」のリーダーであること、この団体は記者会見なども開き広く認知されていること、木下氏はブログやツイッター、フェイスブックなどで多く人の支持を得て社会に影響を与えていることから、投げかけられた疑惑に対し説明する社会的責任があるという意味である。「責任」という言葉に法的な意味合いがあるわけではない。
3 カルディコット講演会についての誤解
私はカルディコット氏の講演会の会計について木下氏に説明を求めてはいない。私は木下氏に対し「『木下黄太のネットカルト』を考えます」というサイトの記事が事実であるかどうかの確認を求めたが、この記事にカルディコット講演会のことまで書かれていたために、木下氏への質問メールでもカルディコット講演会のことにも言及する形になった。しかし、記事をよく読めば分かるように、カルディコット講演会の会計の公開を求めているわけではない。私が説明を求めたのは、2012年に「放射能防御プロジェクト」が主催したバンダジェフスキー講演会の利益を報酬として得ているか否かである(2013年の講演会の収支に関しても疑問は呈したが、説明は求めていない)。
したがって、もしカルディコット講演会の収支について木下氏に開示を求めている人がいるのであれば不適切だ。主催者に問い合わせていただきたい。
4 「妨害」という誤解
私の批判に対して「妨害」という声があるようだが、妨害とは「邪魔をすること」である。私は木下氏に身の潔白について説明を求め、彼の回答について批判した。また、納税義務について指摘したほか、「バンダジェフスキー講演プロジェクト」のメンバーの説明に齟齬があることも指摘した。これらは質問、批判、教示、疑問の提示であり、活動の邪魔をしているわけではない。木下氏に活動を止めるように言っている事実はなく、DVDの制作・販売に関しても邪魔をするようなことは一切していない。
5 私の批判の意図に関する誤解
「木下氏も生活しなければならないので報酬を得るのは当たり前」という主張がある。もちろん木下氏が会社または個人事業主として営利目的に講演会の企画・開催等を行っているのなら、そこから得られた利益を自分の報酬とすることは何ら問題ない。ただし、その場合も営利目的であることが分かるようにして行うべきだと考えている(つまり非営利団体の主催とするべきではない)。
もし非営利を標榜している市民団体(フェイスブックの「放射能防御プロジェクト」は非営利団体を名乗っている)が、事業によって生じた利益を個人の報酬にしているのであれば「看板と実態が異なる」のであり、騙しに近い。また、市民団体を個人のお金儲けに利用するのであれば、市民活動のあり方が問われるのであり倫理的に問題があるということを私は主張しているのである。
6 疑惑と書いているにも関わらず断定とする誤解
私は2012年のバンダジェフスキー講演会で得られた利益が個人の報酬になっているということを断定してはいない。あくまでも仮定形で書き、疑惑としている。ところが、私が断定していると誤解している人がいる。
以上、くれぐれも勘違いしないように注意していただきたい。
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はじめまして
以前からブログを拝見しておりますが
木下さんの事をお書きになるのは
ご自由ですが、
以前はもっと為になる記事をお書きになっていたのに、最近は木下さんの件にご執着されているようで
読んでい残念な気持ちになります。
書かれた記事によって読者に誤解を招いたりするのはある程度予想ができる事かと思いますよ。
書き方によって、あるいは受け取り手の先入観によって解釈が変わってしまうのは仕方がないことかと思われます。
それがこうした不特定多数の方を相手に書くことの怖さだと思います。
もちろんこの記事のように
出来るだけ誤解がないように努力される必要はあるかと思いますが・・・。
いろいろご不満や行き違いなどいろいろあるかとは思いますが
もうそろそろ木下さんの件について
書かれるのはお止めになってはなっては如何ですか?
もしとことん追求したいのであれば
こういうブログでは無く、
きちっと法的措置をとられる事を
お勧めします。
もしそこまでする気がおありで無いなら
あなたの精神衛生的にもここら辺で
終わりににされたら如何でしょうか?
そのエネルギーをもっと前向きな事に
使われては如何でしょうか?
人生そう長くはありませんから
ご自分の大切な時間をもっと有益に
楽しくお過ごしになれば如何かと・・・。
外に出て青空の中
自然を感じにお出かけになりませんか?大きな海原を見ると気分が変るかもです。
あなたのブログの一ファンとして
老婆心ながらコメントさせていただきます。
投稿: | 2013/08/12 07:42
名無しさん
>書かれた記事によって読者に誤解を招いたりするのはある程度予想ができる事かと思いますよ。
>書き方によって、あるいは受け取り手の先入観によって解釈が変わってしまうのは仕方がないことかと思われます。
私がこの記事を書いた理由は、もし誤解によって木下さんに理不尽な質問や批判がなされているのであれば迷惑であると考えたからです。また、「受け取り手によって解釈が変わる」ことと「誤解」は異なります。誤解があるのであれば、それを解く努力をするというのは当たり前のことではないでしょうか。
>いろいろご不満や行き違いなどいろいろあるかとは思いますが
>もうそろそろ木下さんの件について
>書かれるのはお止めになってはなっては如何ですか?
木下さんのことについて、私の意見はひととおり書きましたので、新たな疑問などが生じなければ書くつもりはありません。今回の記事は、木下さんへ迷惑がかからないよう注意喚起したもので、木下さんに向けて書いたわけではありません。何か、誤解をされていませんか?
>きちっと法的措置をとられる事を
>お勧めします。
木下さんは違法行為をされているわけではありません。また、私と木下さんの間で意見の違いはあっても、争いになっているとは思っていません。まして木下さんはジャーナリストを名乗られていた方です。お互いに、言論に対しては言論で対応するのが基本だと私は考えています。なぜ、この程度のことで法的措置をとらなければならないのでしょうか?
>そのエネルギーをもっと前向きな事に
>使われては如何でしょうか?
同じ目的で活動している人の問題点を指摘することは前向きではないとお考えなのでしょうか? 私は、同じ目的で活動しているからこそ、透明性を保ってほしいと思っています。もし、反原発活動が利益目的になったり不都合なことを隠蔽する体質になってしまえば、原子力ムラと同じです。ですので、この件はとても重要なことだと考えて意見を述べた次第です。この点に関して、私とあなたとでは価値観が異なるようですね。
投稿: 松田まゆみ | 2013/08/12 10:39
実社会で、その人のキャラクターを直接知っていれば、意見をされても言葉尻ではなく斟酌して考えるから怒らないで済んだりするのに、ネット上ではそれができずに、互いに自分流の言葉の捉え方のみで判断されるから真意がなかなか伝わりにくいですよね。
恐らく松田さんは、誰にたいしても率直なキャラクターの方なのだと想像しますが、
受け取る木下氏の方はもう何だか相当疲弊してらして、最近はちょっとでも批判的と感じると、どんどん被害妄想的になってしまわれるように見受けられます。
昨日の記事でも、松田さんを反ぬまゆの人達のように鬼蜘蛛ならぬ毒蜘蛛呼ばわりなさっていて、
うーん、これは今は何を言っても無理でしょうね。
反、脱原発運動が足元をすくわれないようにするために苦言を毒蜘蛛呼ばわりまでされるリスク?を負って仰ってくださり、ありがとうございました。
あの方も「確かに一理はある」と内心では気を付けてくださるかもしれませんよ。
もしそうなら少しだけでも報われますね。
投稿: ちぷり | 2013/08/12 22:10
ちぷりさん
私は、毒蜘蛛およびストーカー加害者にされたようです(笑)。私は何と呼ばれても構わないのですが、もうちょっと冷静に大人の対応ができないのかと思わざるを得ません。実名の方が揶揄するような表現を使ったり、関係のない個人の信仰を持ち出したり、批判する者をストーカー呼ばわりするのは、自分で自分の評価を下げているように感じられてしまいます。
私は、木下さんは原発事故の当初は真剣に事故の深刻さや被ばくのことを考え、危機感をもってブログで発信されていたのだと思います。また、行動力を持っていることも事実だと思います。ただ、彼はこれまで市民活動などには関わったことがなかったのではないでしょうか。ですので、市民活動のルールというか規範がよく分かっていないのかも知れません。
投稿: 松田まゆみ | 2013/08/13 07:43