驚愕!!労組支部長を訴えた文芸社(追記あり)
さまざまな情報発信をしている「薔薇、または陽だまりの猫」というブログを見ていて、ある記事で目が点になった。
追い出し部屋でおなじみの文芸社、逆切れ!/東京管理職ユニオン から
「レイバーネットML」となっているので探してみたら、こちらが情報源らしい。
東京管理職ユニオン:追い出し部屋でおなじみの文芸社、逆切れ! (レイバーネット)
自費出版(といっても出版社に一方的に有利な商法を展開)の大手である文芸社は、社員の小川秀朗さんに退職勧奨をした挙句、地下の追い出し部屋で単純作業をさせるなどのパワハラを行ってきた。
小川さんは組合(東京管理職ユニオン文芸社支部)を結成して果敢に闘ってきた。文芸社はじまって以来の紛争になっていたのだが、驚いたことに文芸社はなんと支部のホームページに難癖をつけて損害賠償を提起したそうだ。
いやはや、驚きだ。そういえば、「クンちゃん」の感じている前兆とは、このことだったのだろうか?
社員がパワハラで会社を提訴するというのなら分かるが、パワハラをしている会社が社員(組合)を提訴するなどというのは滅多にあることではない(というか、私は知らない)。
しかも、組合のホームページに難癖をつけたというのだから信じがたい。私は支部のホームページをときどき見ていたが、事実を報告しているにすぎない。文芸社はあのホームページのどこに違法性があると主張しているのだろう。小川さんが嘘の主張をしているとでも言いたいのだろうか? そういえば、文芸社は私がJANJANに書いた共同出版批判の連載記事に嘘が書かれていると難癖をつけ、JANJANに対し「削除しないと法的手段に訴える」と脅したことがあった。
具体的なことは分からないが、これはどう見てもSLAPP(恫喝訴訟)だ。以下のサイトの最後に書かれているが、訴えることで批判者に苦痛を与えるのが目的なので、提訴側は裁判の勝敗は重視しない。つまり、文芸社は敗訴の可能性が高くても構わないという訴訟だろう。正々堂々と闘っているパワハラ被害者にお金の力で裁判をふっかけて疲弊させようということなのだと思う。他の社員が組合に入らないよう威圧するという効果もあるだろう。いかにも文芸社らしいやり方だが、まさかそこまでやるとは!
SLAPPとは(スラップ訴訟情報センター)
いずれ関係者から詳細が報じられると思うが、小川支部長には頑張ってもらいたい。上記のサイトを運営している烏賀陽弘道氏はオリコンによるSLAPP訴訟で勝訴(オリコン側が自己敗訴宣言)した。SLAPPとなれば、フリージャーナリストやネットメディアも取り上げるだろう。
そういえば、以前は「文芸社」とグーグル検索すると、関連検索で「文芸社 詐欺」とか「文芸社 トラブル」というのが必ず出てきたが、最近は表示されなくなった。文芸社が何らかの手を打ったのではなかろうか。
文芸社がどんな会社なのか知りたい方は以下をどうぞ。
【7月3日追記】
クンちゃん情報によると、訴えたのは文芸社ではなく、小川さんの上司にあたる田熊貴行管理部長(日本文学館)とのこと。もっとも、実質的には文芸社=日本文学館が訴えたのは確実とみられているそうだ。そりゃそうでしょうね、これまでの経緯からすれば。
文芸社・小川MU支部長訴えられる! (クンちゃんのエディタールーム)
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