橋下徹氏率いる「日本維新の会」の危険な方針
民主党の代表に野田佳彦が選ばれたが、公約を次々と反故にして平然としている野田首相にはさっさと辞めてほしいと思っている国民が多いに違いない。野田首相の神経には呆れかえる。もはや民主党は自民党と何も変わらない。そして巻き返しを図ろうと狙っている自民党。自民党は原発を推し進めてきた張本人だ。民意とかけ離れたところで政治が進行している。
さらに気になるのが橋下徹氏の率いる「日本維新の会」だ。民主も自民もダメだからと「維新の会」に期待している人が多いように感じられるのだが、それもまた恐ろしい話しだ。
「新婦人新聞」に小森陽一さんが「憲法なんでもゼミナール」という連載を執筆しているのだが、9月27日号では「日本維新の会」の「維新八策」をわかりやすくまとめているので簡潔に紹介したい。以下が、維新の会の危険な方針。
・「競争力強化」を繰り返し「産業の淘汰」も覚悟した弱肉強食経済。
・「解雇規制の緩和」による首切りの自由化。
・高所得者の税率を上げず貧しい人と同じにするフラットタックス化の提唱。
・「真の弱者」だけに支援を限定し多くの弱者を切り捨てる社会保障制度。
・「公的医療保険給付」を「重傷者」に限定し、その他は自己負担増。
・保険と高額自由診療を合わせた「混合診療」を全面解禁し、格差を拡大。
・公務員の処分による行動の規制
・教育への政治介入と競争と強制。
・対米従属でオスプレイ容認、TPP推進。
・「首相公選制」による行政権力の強化と国民の意思が反映されない参院廃止や議員定数。
・憲法9条を敵視する改正派。
・慰安婦問題の存在の抹殺。
こうやって並べてみると、いかに国民をないがしろにした恐ろしい政策を考えているのかが分かる。自民党や民主党の上をいく危険な発想だ。
知人に大阪の教員がいるが、橋下市長になってからというもの、締め付けが相当厳しくなったらしい。教師を力ずくで押さえつけて意のままにしようというのが大阪の教育方針だ。とてもまともな教育環境ではない。
ところが、なぜか橋下氏は人気があるらしい。「政治に民意を反映させる」などと言っているからなのだろうか。しかし、民意を反映させるどころか正反対というのが実態だ。橋下氏の「脱原発」も口先だけだった。騙すことにも長けているようだ。こういう人物が弁護士だというのだから、気をつけねばならない。
民主党といい自民党といい維新の会といい、どこも国民のことなど考えていない。それどころか国民を騙すことばかりを考えている。次の選挙ではそのことを肝に銘じて投票せねばならない。
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原発と並んで、むしろ、それ以上に「危険」だと思います。コワイです。
投稿: edc | 2012/10/04 19:02