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2011/12/28

北海道東方沖と茨城沖の二つの大地震が予測されている

 茨城・房総沖での巨大地震の予測に関しては、「巨大地震を警戒せねばならない時代になった」と「地震学者らが警告する茨城沖・房総沖の大地震」という記事に書いた。ところで、その後、東北から北海道沖にかけてもそう遠くない時期に大地震が予測されていることが分かった。

 以下は北大の森谷武男さんの大地震予測に関する記事だ。

「近づくM9クラス巨大地震」北大 森谷武男博士の最新研究(フレッシュビーンズ コーヒー日記)

 ここに掲載された図からも分かるように、3.11の東北地方太平洋沖地震で動いた地域の北側と南側に大きな圧力がかかっており、近いうちに大きく動いて大地震になる可能性があるのだ。

 北側である青森沖から北海道東方沖での地震に関しては、地震や火山の研究者である塩井宏幸さんも12月に入ってツイッターで予測している。

http://twitter.com/#!/maguro_kumazo/status/146636698871283712
GPS基準点データ2011年11月26日時点の最新データで釧路市・根室2・斜里・北見の4点の東西・南北・標高変動をチェックしたところ、釧路市の垂直成分に11月6日急激な隆起傾向の変動がとらえられていることが判りました。
http://homepage2.nifty.com/h-shioi/Earthquake/EastHokkaidoGPS_VerticalMovement111126.png 

http://twitter.com/#!/maguro_kumazo/status/146636732438298626
また、釧路市及び根室2の2011年 東北地方太平洋沖地震以降の標高変動が2003年9月26日の十勝沖M8.0から2004年11月29日の釧路沖M7.1までに見られた釧路市の隆起傾向、根室2の沈降傾向と同様の傾向を示していることが判りました。

http://twitter.com/#!/maguro_kumazo/status/146636772833628160
これらの状況を総合するとやはり2012年1月~5月に釧路沖周辺でM7以上の地震が発生する可能性は極めて高いです。なお、東西及び南北変動には目立った変化はとらえられておらず、M9クラスの超巨大地震になる可能性は低いと考えられます。

 以下の日本経済新聞の記事でも北海道東方沖の海底でひずみの蓄積が進んでおり、近い将来大きな地震が発生する可能性を示唆している。

巨大地震、北海道東方沖が要注意 

 以下は国際地震予知研究会が公表した森谷さんの最新のVHF電磁波・地震エコーのグラフだ。

http://www.npo-iaep.org/data/upDATA/newP.pdf 

 このグラフからわかるように、今観測されている地震エコーは、東北地方太平洋沖地震前の地震エコーより長期に渡って観測されており、少しずつ低下しているように見える(11月14日のあたりでゼロになっているのは欠測のため)。この地震エコーは単一の震源域からのものではなく、北海道東部沖と茨城沖の二つの震源域からのものが重なっている可能性が高くなってきた。

 とすると、どちらの地震が先にくるのかわからないが、両方の地域で大地震の警戒が必要になる。あくまでも予測だが、大津波が再び押し寄せる可能性があり、とりわけ沿岸地域に住んでいる方は防災対策をしっかりしていただきたいと思う。

 地震の規模が大きくならず、3.11のような被害が起きないことを願うばかりだ。

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