カラマツを食害するマイマイガ
昨年、「カラマツハラアカハバチの大発生」という記事を書いたが、今年も同じカラマツが食害を受けていた。
枝先の色の薄い葉が長枝の葉で、色が濃く束生しているのが短枝の葉。食べられているのは短枝の葉だ。カラマツハラアカハバチは、長枝の葉は食べずに短枝の葉を食べる。だからはじめは今年もハバチに食べられたのだろうと思っていた。
ところがカラマツの下の道路の状況が昨年とは違うことに気がついた。ハバチのような細かい糞ではなく、粒状の糞だ。
そこで、枝先をよくよく見ると、マイマイガだ。こちらは終齢幼虫。もうじき蛹になるだろう。
蛹もあちこちについている。
北海道ではマイマイガが3年ほど前に大発生し、昨年あたりから終息に向かっていたようだが、私の居住地あたりでは今年もかなりマイマイガの幼虫を目にした。シラカンバ、イタヤカエデ、オオバボダイジュなどがかなり食べられたし、樹の枝から糸を引いて下に移動する幼虫もずいぶん目にした。幼虫はこうやって移動するので「ブランコ毛虫」とも言われている。
そして、木の葉だけではなく草本の葉まで食べてしまう。驚いたことに鉢植えのゼラニウムの葉まで食べられた。あんな匂いのきつい植物でも平気で食べてしまうのだ。
今年ももうじきマイマイガの成虫が大発生し、家の壁に卵を産みつけられると思うとちょっと気が重い。
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