電力会社と自治体首長の親密な関係
佐賀県の玄海原発については、eirene’s memoriesというブログがいくつも記事を書いている。
これらの記事を読むと、いかに玄海原発が恐ろしい状況にあるのか分かる。そんな状態なのにヤラセまでして再稼働を強行しようとした理由は、以下の現代ビジネスの記事に詳しい。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/12433
以下のTHE JOURNALの高野孟さんの記事にも同じようなことが触れられている。
原発運転再開の先駆となった玄海町長の素性-赤旗日曜版と西日本新聞の報道
すべて、お金と「やらせ」で危険な原発を稼働させてきたわけだ。まあ、こういう構図を利用して何とか再稼働をしたかったのだろう。
そして、今度は調整運転中の北海道の泊原発3号機の営業運転再開が注目されている。泊の3号機について、国は「稼働中」と位置付けているのだが、高橋はるみ知事は停止中の1号機と同じように「定期点検中」として扱ってきた。そして、国が3号機を稼働中と位置づける納得できる説明をしたなら、高橋知事は容認する可能性を示している。道民ではなく国の判断を仰ぐというのだから呆れてしまう。
北海道新聞が原発の交付金を受けている泊、岩内、共和、神恵内の4町村を対象に行った世論調査では、経済振興のあり方について「原発に頼らぬ振興を」が77%で、「今まで通り原発中心の振興を」が22%だったのだ(7月18日付北海道新聞)。福島の事故を受けて、地元の意識も変わってきている。道民の安全を考えたなら、そう簡単にゴーサインは出せないと思うのだが、高橋知事にはそういう意識はあまりないらしい。
高橋知事はもともと原発容認派で、政治資金管理団体「萌春会」が北海道電力役員から個人献金を受けていたり、退職した部長級職員3人と課長級職員1人が北電と関連会社に再就職していることが報じられている。
この献金、個人的となっているが、2006年には北電役員のほぼ全員が同じ日にそろって献金していたそうだ。これでは組織的な献金ではないか。知事が北電の顔色をうかがうのももっともだ。
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