隠されている4号機の危機的な実態
有田芳生さんのブログに「社会新報」7月6日号に掲載された4号機の恐るべき現状の記事が紹介されていた。東電関係者からの情報とのことだ。
福島原発-「4号機建屋が完全崩壊の危機」(有田芳生の『酔醒漫録』)
画像をクリックして拡大して読んでみたが、「心配な4号機」「福島原発4号機はどうなっているのか?」で書いたように4号機は余震で倒壊する可能性が高い危機的な状態らしい。4号機では地震によって建屋自体が壊れた可能性があるという。4号機建屋の倒壊の危機はアー二ー・ガンダーセン氏がだいぶ前から指摘していたが、東電も政府もずっと隠し続けてきたのだ。
昨日紹介した「…just wondering」が、ガンダーセン氏のインタビューのpart2を掲載した。そこでも現在の福島第一原発の状況が詳しく報じられている。信じたくないような酷い状態だ。
福島メルトダウン:アーニー・ガンダーセン、ラジオインタビューよりpart2
ガンダーセン氏は「2号機も1号機と同じくらい、酷いです。 昨日新たに写真が公開されましたが、1号機あたりの床に開いている穴から、グツグツと水が沸騰しているのが見られました。 これは、毎時400レムであると思います、、別の言い方をすると、1時間で死にいたるほどの高濃度のものです」と語っているのだが、ガンダーセン氏は日本人の知らない現場の情報を詳しく知っているのだ。
東電は、3号機の窒素注入の準備をしているが、どうやら3号機はまだ爆発の可能性が残っているらしい。窒素封入の準備作業も米国からの助言によるものなのだろう。
ここでも3号機と4号機の燃料プールの危険性について語っている。とりわけ4号機は余震で倒壊する危険性があり、そうなったら周辺の住民は逃げるしかない。それほどまでに危機的ならば、なぜ日本の政府は国民に事実を知らせないのだろう。何も知らせないまま倒壊してしまったら、それこそ政府の恐れる「パニック」になる。
さらに驚いたのは、すでに香港の海で獲れた魚からヨウ素が検出され、福島第一原発から200~300キロメートル離れた海で取れた魚からも高濃度のセシウムが検出されているということだ。こうした情報も日本のマスコミからは伝わってきていない。
なにもかも隠蔽されている。日本国民は情報統制されているのだ。
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