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2011/06/12

幻冬舎ルネッサンスという不可解な出版社

 このところ、元文芸社社員の告発ブログ「文芸社・幻冬舎R・日本文学館等自費出版(出版費用著者負担エディション)よろず相談室 クンちゃんのエディタールーム」は毎日拝読しているのだが、今日は驚くべきコメントを発見した。なんと「クンちゃん」が間違ってアップしてしまった記事についている「ミッフィー」さんのコメントだ。以下の記事のコメント欄を読んでいただきたい。

記事タイトルを入力してください(必須) 

 この方、私のブログ経由で「クンちゃん」のブログを訪問したらしい。私のブログというのだから、以下の記事を読んだのだろう。

興信所を使って私のことを調べていた文芸社 

 それはともかくとして、このミッフィーさんのコメントの「幻ルネは文芸社さんにも負けず劣らずのどぐされヤクザです。とにかく内容証明を送りつけて、著者のブログ潰しに余念がありません。応じない場合は電話攻撃、さらには弁護士事務所に呼び出しての、誓約書への署名捺印などを強要します。幻ルネにも触れていただけますと非常に嬉しい。。。」が事実であるなら、幻冬舎ルネッサンスという会社はとんでもないことをやっていると言うしかない。

 著者のブログ潰しというのは、どういうことだろうか? 自分の本の宣伝をしている著者ブログなら大歓迎のはずで、潰すということにはならないだろう。とるすと、幻冬舎ルネッサンスの批判とかトラブルなどを書いたところ、ブログを削除せよと内容証明郵便を送りつけたのだろうか? それにしても、著者を弁護士事務所に呼び出して誓約書に署名捺印をさせようとしたのなら、出版社としてあるまじき行為だろう。

 そういえば、「幻冬舎ルネッサンス」とネット検索すると、得体の知れないサイトがたくさん出てくる。やたらに幻冬舎ルネッサンスを高く評価して持ちあげているのだ。

 たとえばこちらのサイト。

自費出版会社検証サイト 

 このサイトの「自費出版比較ランキング」という記事では幻冬舎ルネッサンスが第1位で、文芸社が2位だというのだ。これまで私が批判してきた出版社が上位なのだから、これはもう嗤うしかない。それでいて、このサイトでは「悪質な出版社に気をつける」とか「出版詐欺の手口を知っておく」などという記事がある。「倒産した中堅の自費出版社」とは新風舎のことだろう。また、水増し請求で訴訟になった事例というのは、恐らく高村明子さんが文芸社を訴えた裁判だろう。悪質出版社を持ちあげておいて、悪質出版社や出版詐欺に気をつけろというのだから、まるでマンガだ。

 そもそも幻冬舎ルネッサンスの商法は「共同」とか「協力」を謳っていないだけで、基本的には新風舎や文芸社と変わらない(これについては「次のライバルは幻冬舎ルネッサンスか?」を参照していただきたい)。個人出版・自費出版と言っておきながら、その中身は著者が幻冬舎ルネッサンスの出版事業に一方的に資金提供するという契約だ。アマチュアの本はそう簡単には売れないのに、安易に流通させることも問題だ。こういう契約のいったいどこが「個人出版」なのだろうか? 私は以前からこういう不公正な出版形態自体が悪質だと指摘しているのだ。だから、このサイトはまったく信用できない。私には幻冬舎ルネッサンスに誘導するための「ヤラセ」サイトとしか映らない。

 そして、上記のサイトをリンクさせている以下のサイトも不自然だ。

幻冬舎ルネッサンスの評判を知りたいならば(生活に欠かせない知恵)

 こちらのサイトもヤラセにしか見えない・・・。

自費出版社比較ランキング(評判の自費出版社比較サイト)

 これらのサイトに共通しているのは、私が「悪質」と批判している出版社を持ちあげていること、そしてどこの誰が書いているのかさっぱり分からないことだ。自費出版社は全国に多数あるのに数社だけを対象にし、比較の基準も示さないというのも怪しい。

 「ミッフィー」さんのコメントが事実であるなら、幻冬舎ルネッサンスはブログで批判的なことを書いた著者に圧力をかけているということなのだろう。ということは、よほどインターネット上での評判を気にしていると思われる。そこまでして知られたくないようなトラブルがあるのだろうか・・・。

 まあ、新風舎や文芸社とほぼ同じ商法をしているのだから、トラブルが起きないほうが不思議だ。幻冬舎ルネッサンスは「幻冬舎」という出版社の知名度を利用して信頼を得ようとしているように見える。しかし「幻冬舎」がまともな出版社なら「幻冬舎ルネッサンス」のような商法には関わらないだろう。

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