グリーンピースに海底の土壌調査の許可を!
福島第一原発で、目の前の海底の土から、通常の3万8000倍という高濃度の放射性物質が検出されたとのニュースがあった。海ではすでに相当の汚染が進んでいるのだろう。これからは魚も安心して食べられなくなりそうだ。それ以上に、漁師の生活はどうなるのだろう。
【原発】目前の海底土壌から3万倍超す放射性物質(テレビ朝日)
4月29日よりグリーンピースが海底の土の調査を行っているのだが、政府は原発のすぐ近くでの調査許可を出していない。グリーンピースは政府に調査許可を求めるためのオンライン署名を行っている。以下のページを参照していただきたい。
民間団体に原発近海で調査をさせないというのは、なんとも不可解だ。漁業関係者への補償が気になるからだろうか? 飯館村などでも、フリーのジャーナリストらが線量計を持って調べている。原発事故のことでは、政府の発表より民間の調査のほうがよほど信頼できる。
さて、3月14日の3号機の爆発については、「3号機の爆発の真実は?」にも書いたように、海外から「核反応」による爆発があったとの指摘がなされていた。これについて国内の専門家はどう思っているのかと気になっていたが、小出裕章さんも「たねまきジャーナル」で核暴走の可能性があることを語っている。今回の事故では、小出さんですら予測できなかった重大事が生じているようだ。
政府はこの指摘に関して知らんふりをしているようだが、放射性物質の飛散や3号機のプールの健全性にも関わることだ。国や東電はきちんと説明する責任がある。
今日は、3号機の原子炉の温度が上昇しているとの報道もあった。
3号機 原子炉の温度が上昇(NHKニュース)
原子炉は、依然として綱渡り状態のようだ。
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