4月29日の小出裕章さんの講演報告
4月29日に明治大学アカデミーホールで開催された講演会の報告記事がJANJANBlogに掲載されていた。
1200名以上が聴き入った、小出裕章氏らの講演(三上英次)
東電も政府も今回の事故が想定外の地震や津波、すなわち自然災害に起因すると言いたいようだが、その理由はこの記事にあるように「異常に巨大な天災地変又は社会的乱災」ということにしたいのだろう。自然災害なら事故の始末は税金で賄うのだから、電力会社のリスクを減らせる。だから、電力会社は原発が危険と分かっていても推進するのだ。しかし、もろもろの事実が分かってきた今となっては、人災であったと認めるしかないだろう。
また、以下は小出氏の昨日の「たねまきジャーナル」の話だ。どうやら水棺作戦は失敗だったようだが、東電は水位が上がらなかった理由をうやむやにしている。きちんと説明すべきだろう。4号機の燃料プールの写真が公開されたことについても語っているが、あの写真はプールのごく一部でしかないので、全体の状態を知りたいとのこと。燃料プールが破損したうえにむき出しになっている4号機も本当に心配だ。
4号機のプールは破損し、原子炉建屋は水浸しだ。1号機から3号機も水が漏れている。1号機ではフィルターを使って建屋内の換気をするというが、おそらく原子炉建屋の地下には汚染水が溜まっているだろうし、作業は容易ではないと思われる。原子炉の状態が悪化しないことを願うばかりだ。
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