原発タレント文化人の責任と姿勢
昨日の記事「原発安全神話の宣伝に貢献した原発タレント文化人」は、思いがけないことにツイッターでかなりつぶやかれて拡散したようだ。今までにないアクセス数に驚いているし、ツイッターの威力を実感した。
昨日の記事ではあえて原発タレント文化人の実名を挙げたが、それは彼ら、彼女らを悪戯に批判するためではない。原発タレント文化人は見方を変えれば原発を推進してきた「原発ムラ」の被害者でもあるからだ。しかし、だからといってもちろん責任がないわけではない。著名である、マスコミに露出するというだけで社会的に大きな影響力をもつのだから、自分の言動には責任をもたねばならない。
私は彼ら、彼女らが原発神話は誤りであったことを認め、広告塔となったことを反省して謝罪し、そして原発反対の先頭に立つことこそが責任の取り方ではないかと思うし、そのような行動を起こすことを心から期待したいと思っている。原発宣伝で得た収入を反原発活動につかってほしい。そういう意味で名前を挙げたのだ。
今日の北海道新聞には、ソフトバンクの孫正義社長が原発をやめるべきだとインターネットで明言したとの記事が掲載されていた。孫氏は4月3日に田原総一郎氏とともに後藤政志氏や田中三彦氏と対談をし、Ustreamで中継した。その中で孫氏は「今まで原発推進の側にいたことを心から反省している」「命のリスクをさらしてまで原発はいらない。命、廃棄物処理を含めたトータルコストでも原発は合わない」と発言したのだ。そのUstream映像は以下から見ることができる。
http://cnic-movie.blogspot.com/2011/04/201143.html
私はソフトバンクは好きではないし、孫正義氏も支持しているわけではない。しかし、この孫氏の発言と姿勢は大いに評価したい。原発推進に加担した原発タレント文化人こそ、孫氏を見習うべきだろう。
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