大相撲の八百長疑惑とNHK
これまで日本相撲協会が頑なに否定しつづけていた八百長疑惑は、メールという証拠を突きつけられて、とうとう否定できないところまできてしまったようだ。
八百長疑惑といえば、これまでも週刊誌などで何回も報じられてきた。八百長を報じた週刊誌が訴えられて敗訴したことがあったが、「八百長はない」といって訴えたあの裁判は何だったのか。まるで茶番だ・・・。と思っていたら、八百長疑惑を報道して日本相撲協会や力士から提訴され負けた講談社は、再審請求を検討しているらしい。
だから、今回の報道にしても「今さら・・・」というか、「ようやく明るみに・・・」という気もしないではない。とはいうものの、大相撲の闇はかなり深そうだ。
ところで、この問題については植草一秀氏がとても的を射た記事を書いている。つまり、日本相撲協会がNHK利権となっているという構造的な問題だ。
植草氏によると、日本相撲協会にはNHKから年間30億円もの資金が提供されているという。大相撲の中継を独占してきたNHKは、何と30億も払っていたのだ。これを知って、腹立たしく思う人も多いのではないだろうか。
植草氏によると、八百長をしない完全な「がちんこ」力士は少ないという。どんな世界にも不正を嫌う人はいるものだが、このような力士は立派だと思う。本格的に調査をしたなら、大相撲はもう存続できないほどのダメージを受けるのではないだろうか。相撲には興味はないが、不正を生じさせないような仕組みづくりが必要だろう。
不正と利権、それにマスコミが絡むという構図は、政治の世界とそっくりだ。
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