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2011/01/20

米国追従しか頭にない菅総理への怒り

 天木直人氏が、ご自身のブログで東京新聞の「こちら特報部」の記事のことを書いている。ウィキリークスが暴露した米公電の中に、米国が鳩山-小沢民主党政権を切り捨てて、菅民主党政権を傀儡化しようとしていた証拠が明らかにされているという。天木氏のブログ記事は以下。

ウィキリークスが暴露した米公電が示す、米国が小沢・鳩山を切り捨てた瞬間

 国民が自民党政権から民主党政権への転換を求めてそれが実現した一昨年、はじめのうちこそ八ッ場ダムなどの無駄な公共事業の中止を明確に打ち出したし、普天間基地の移転問題でもまだ期待が持てた。しかし、普天間問題は何も解決せず、相変わらず小沢氏攻撃が続けられている。その背景に米国の圧力があるのは当然だろう。どうやらウィキリークスがそれを暴露したらしい。

 私自身は小沢一郎氏という政治家そのものを支持しているというわけではない。しかし、姑息な手法で小沢氏の政治家生命を絶とうとする一部の人たちの汚いやり方には、大いに怒りを感じる。検察が起訴できないのにも関わらす、検察審査会を利用して強引に起訴に持ち込む不可解な人物。小沢氏排除に懸命な菅首相。そして、裏を報じずに「政治とカネ」を持ち出して小沢氏を叩くマスコミも同罪だ。

 今の米国追従の菅政権を見ていると、米国の忠犬のごとく振舞っていた小泉氏と何も変わらない。大型公共事業はまた復活しそうだし、与謝野氏を起用したあの閣僚人事には呆れる。民主党は今や消費税の増税やらTPPへの参加など、とんでもない方向に進みつつある。沖縄の人々を裏切っただけではなく、国民全体に対する裏切り行為だ。

 小泉元首相の米国追従の政治が一体私たちに何をもたらしたのか、もう忘れてしまったというのだろうか? 福祉も教育も切り捨て、貧富の差をもたらして大量の失業者と自殺者を生み出し、イラク戦争という理由なき非道な人殺しに加担し、無駄な公共事業で自然を破壊してきた。国民は大きな負担と混迷を強いられた。そんな政治にノーを突きつけたからこそ政権交代したのだ。その国民の想いを踏みにじってふたたび米国のいいなりになるというのだから、菅首相は国民を愚弄するにもほどがある。いつまでも米国様様の姿勢から脱することができないこの国の首長には、あきれてものが言えない。

 この国はいったいどこへ行こうとしているのだろう。

 さとうしゅういちさんが「菅総理・与謝野大臣よ『君、国を滅ぼしたもうことなかれ』」という記事を書いているが、やはり「滅びの道」に一歩を歩み出しているとしか思えない。

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