自衛隊のいじめ自殺事件を追求する「たちかぜ裁判」
自衛隊では暴行やいじめが後をたたないという。自衛隊の内部でどんなことが行われているのか私たちの目に触れることがないが、いじめや規則違反が常態化していることは女性自衛官の裁判でもはっきりした。
いじめ・暴行によって自ら命を絶った自衛官のご両親が国と加害者に対して起こした裁判が「たちかぜ裁判」だ。2006年に提訴してから4年9カ月にわたる長き闘いの判決が1月26日にある。この裁判を支援している「たちかぜ」裁判を支える会から、判決の期日のお知らせが届いたので、以下にその内容を紹介したい。
たちかぜ裁判 2006年提訴から4年9カ月、いよいよ判決
1月26日 横浜地裁101号法廷
●12時50分に横浜地裁に集合 傍聴券配布抽選あり ●判決 午後1時半
護衛艦の中で、ガスガン、電動ガンで部下に暴行、上官は見て見ぬふり!!
2004年10月に、21歳の若者が自ら命を発ちました。横須賀を母港とする護衛艦たちかぜの乗組員でした。
ご両親は、防衛省にこの事件に関する情報開示を求めましたが、ほとんどが拒否されました。
真実を、自衛隊の責任を明らかにしたいと望んだご両親は、提訴に踏み切りました。しかし、防衛省・自衛隊は、裁判所が促しても関係資料を提出しようとはしませんでした。横浜地裁、次いで東京高裁は文書提出命令を出し、自衛隊が「たちかぜ」の乗組員に提出させた答申書などの調査資料が、ようやく公開され、自衛隊の隠蔽体質に風穴を開けました。ガスガン、電動ガンで繰り返し暴行を受け痣ができた隊員が数多くいるのに、上官が有効な対策を取っていなかったことが明らかに。職場でこんなことが通用するでしょうか。しかし、「たちかぜ」の幹部は、証人尋問でも「見ていません」との証言を繰り返し、自らの責任回避にのみ汲々としているのです。こんな対応が許されてはなりません。判決を傍聴し、自衛隊の責任をハッキリさせましょう。
■報告集会 横浜職能開発総合センター会議室
JR石川町駅北口下車徒歩5分 横浜中央病院の隣
14時10分頃(開始時間は多少前後します)
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なお、この裁判の経緯と内容については、以下のサイトで説明されているので参照していただきたい。
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