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2010/12/18

非行弁護士の実態

 昨日の「『先生』が大好きな日本人」という記事で、日本では弁護士が「先生」と呼ばれていることを指摘しました。弁護士という職業は、一般の市民から見たら正義に基づいて闘っている偉い方のように映っているのでしょう。「先生」と呼ばれて敬われているのですから、そう思うのも当然です。

 もちろんそのような弁護士もたくさんいます。でも、実はかなりの数の弁護士が懲戒処分になっていて、2010年は78人の弁護士が日本弁護士連合会から懲戒処分を受けているそうです。一般の方はほとんど知らないと思うのですが、非行によって懲戒処分を受ける「先生」がたくさんいるのですね。非行少年という言葉はよく聞きますが、非行弁護士はなかなか聞きません。そうそう、大阪府知事の橋下弁護士が業務停止2月の懲戒処分を受けたのは記憶に新しいところです。そんな非行弁護士の事情を公にしているのが、以下のブログです。

弁護士と闘う

 これだけあっけらかんと弁護士の非行を暴露するというのは、なかなかご立派。それにしても、非行弁護士の多いこと! 依頼された仕事をほったらかしたり、覚せい剤を所持するなどの犯罪行為をしたり、依頼者からのお金を横領したり、証拠隠滅したり、虚偽の書面を書いたり・・・。弁護士とて人間とはいえ、法律の専門家がこれではあまりにも酷いし、恥ずかしい。

 私たち市民の多くは弁護士のお世話になることは少ないのですが、普通に日常生活を送っていても、時として法律の専門家の判断を仰ぐ必要が出てくるものです。相続の問題などといったことから、悪徳商法に引っかかったとか、債務整理とか・・・。でも、問題はどうやって弁護士を探すのかということになります。ツテがなければ電話帳やインターネットで弁護士を探すしかありません。そうやって弁護士を探したものの、もし、依頼した仕事をほったらかしにしたり、横領をするような非行弁護士に当たってしまったなら二次被害です。

 ところが、この「弁護士と闘う」というブログによると、弁護士さんというのは弁護士を訴えるのを嫌うそうです。つまり、非行弁護士を相手に裁判を起こしたくても弁護をしてくれる弁護士がいないというのがこの国の現実のようです。となると、法の専門家を相手に素人が本人訴訟で裁判を起こさねばなりません。これじゃあ悪徳弁護士がはびこるのももっともです。でも、弁護士が同業者を訴える裁判の代理人にはならないって、なんとも不公平な話です。

 思わず笑ってしまうのは、このブログの「お笑い弁護士」というカテゴリー。ブログ主さんはかなりユーモアのある方のようです。ぜひお読みあれ。

お笑い弁護士

  「今年の弁護士の漢字」は、「尻(ケツ)」なのだそうです。橋下弁護士が業務停止2月の処分を受けて、この懲戒処分は「道頓堀で尻出すより下品だ」と言ったことに由来するとのこと。弁護士川柳なども、面白いですよ。

 このブログ、アクセス数もかなり多いようですが、こまめに見ているのは非行弁護士の被害者なのか、それとも弁護士先生なのか・・・。

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