カラマツの黄葉の微妙なグラデーション
今年の登山は10月1日の黒岳で終わりにする予定だったのですが、ひょんなことから7日に佐幌岳に登ってきました。佐幌岳は積雪もなく、気温も高めで、登山日よりでした。
佐幌岳といえば、サホロスキー場の拡張計画が持ち上がっているところです。実際に登ってみて、現在のスキー場と、拡張が計画されている場所の位置関係がよく分かりました。サホロスキー場の拡張計画については以下の記事を参照してください。
ところで、晩秋といえばカラマツの黄葉が美しい季節です。そしてカラマツの黄葉といえば、一斉に黄金色に色づいて、色彩の乏しい晩秋の景色の中でひときわ輝いて見えます。ところが佐幌岳の斜面のカラマツをよく見ると、木によって葉の色がずいぶん違い、まだ緑色のものから黄金色までさまざまな色の木が混ざっています。
今年はカラマツハラアカハバチが十勝でも大発生したのですが、このカラマツの黄葉のグラデーションはどうやらそれと関係がありそうです。つまり、ハバチの食害を受けなかったカラマツは黄金色に黄葉しているのですが、食害を受けて一度食べられてしまったものの、再び芽吹いた新しい葉は、今の時期でもまだ緑色をしているようなのです。
シラカバなどは、早い時期に開葉した葉は早く黄色くなって落葉しますが、遅くなってから開葉した葉(枝先などの葉)は、黄色くなるのが遅くなります。これと同じような現象でしょうか。
カラマツが黄葉する今の季節は、山から下界を見下ろすとカラマツの植林地が一目瞭然です。カラマツはもともと北海道にはない外来種ですが、よくこれほどまで植林したと思えるほどあちこちに広がっています。
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