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2010/11/08

銭函の風力発電事業の反対署名にご協力をお願いします

 銭函風力発電問題連絡協議会(風力発電反対手稲山口の会、銭函海岸の自然を守る会、銭函風力発電を考える石狩市民の会)が、「銭函海岸の風力発電事業を許可せず、海岸の自然環境を全面的に保全してください」という知事あての署名活動を始めました。

 趣旨に賛同いただける方は、どうぞ署名にご協力ください。署名は北海道民以外の方でも歓迎です。また、署名欄がすべて埋まらなくてもよいとのことです。第一次集約は11月20日ですが、そのあとも続けます。

署名用紙はこちらから印刷してください。「zenibakosyomei.pdf」をダウンロード

 以下が、署名協力の呼びかけ文です。

                **********

銭函海岸の自然を守る運動(署名)にご協力ください

 銭函海岸砂丘の風力発電計画に反対する理由と、保全を求める要求は次のとおりです

1.北海道選定の「すぐれた自然地域」であり、都市近郊に奇跡的に残された学術的にも貴重な財産です。
 自然砂浜海岸特有の、なぎさ~砂浜~砂丘~後背湿地~後背林という構造が帯状に何キロも続いている、日本でも数少ない砂浜海岸です。現在、本道の日本海側に風車群が林立する中にあって、風車が建設されていない銭函自然海岸は、190万都市札幌の近郊で生物多様性を保持している点でも、石狩低地帯の海岸生態系の姿をよく留めているという点でも学術的に貴重な海岸です。
 砂丘は飛んでくる砂や潮風と植物のせめぎ合いの微妙なバランスの上に成り立っている生態系です。風車建設による植生の破壊は、そこに依存する一次消費者・昆虫から鳥類などの高次消費者へと影響し、生態系全体の破壊を招きます。生産力の低い価値のない土地として開発・改変されてきた湿原や干潟を元に戻す工事が行われている例もあります。海岸砂丘は荒地ではなく豊かな生物多様性を保持した土地です。
 一度壊した砂丘を再び復元できるという考えは人間の傲慢です。生物多様性の締約国会議が名古屋市で開かれましたが、銭函砂丘の保全は、議長国の日本に課せられた国際的な責務の一つです。

2.巨大風車の低周波音・超低周波空気振動による健康被害は新しい病気です
 巨大風車の稼働によって、頭痛、吐き気、めまい、不眠、耳の後ろが腫れて痛い、体の平衡が保てずまっすぐ歩けない、押えつけられるようで起き上がれない、内臓や脳味噌がつかまれるような感覚、歯茎や鼻からの出血、などの今まで知られていない症状が生じています。それらの被害は「特異体質による苦情」として処理されてきましたが、低周波音による被害が公害等調整委員会に裁定申請され、3km以上離れた場所からも被害の訴えが出るに及んで、環境省は健康被害の実態を調査することになりました。
 風車の至近距離にあたる石狩湾新港・工業団地には1万数千人の労働者が働いています。風車から3km以内には1千戸を超える住宅、学校などの教育機関や福祉施設があり、健康被害が懸念されます。
 外国からも巨大風車による健康被害が数多く報告されています。人間に被害があるということは、当然、野生動物にも被害が及ぶということです。野鳥の衝突だけが問題となるものではありません。

3.美しい景観、素晴らしい眺望は、道民が日ごろから親しんでいるかけがえのないものです
 銭函海岸は、緑のカシワ天然林と「北海道のシンボルの花ハマナス」などが咲き乱れる砂丘、それに続く青い海、遠くに雪をいただいた夕張や暑寒別の山並みなどパノラマを眺望できる素晴らしい場所です。
 小樽市は、ハマナスが延々と続く海岸を誇り、この地を「銭函八景」の一つに指定しました。しかし、風車建設によってハマナス群落は壊滅的な打撃を受け、代わりに高さ120メートルに近い風車が林立するのです。景観上の問題だけではなく、回転するブレードが生みだす光と影の「ストロボ現象」も健康被害に大きく影響しています。

4.オフロード車などによる砂丘の破壊を食い止めるのも行政の責任です。
 バギー車などの走行で破壊される砂丘を放置してきた行政の姿勢に心を痛めている市民はたくさんいます。破壊的なレジャーの規制や不法投棄ゴミの対策は、それほど難しいことではないと思います。
 管理事務所を設置する、フットパスを整備するなど、子や孫の世代に豊かな自然の宝を残してゆく道が、永い目で見たとき賢明な選択だったと言えるのではありませんか。

ご署名いただいた個人情報は目的以外には使用いたしません
銭函風力発電問題連絡協議会(事務所:047-0034 小樽市緑3-2-8 のいばら寮 T/F 0134-29-3338)
(構成団体:風力発電反対手稲山口の会・銭函海岸の自然を守る会・銭函風力発電を考える石狩市民の会)

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コメント

いろいろと記事を読ませていただきました。

残念ながら、住民の方の風力に対する知識が少ないです。勉強してください。
それは企業側が丁寧に説明するべきだろ!と思われるかもしれませんが、様々な記事とユーチューブの動画を見る限り、科学的なデータはでていますよね。それを読むことができてないというのが率直な感想です。データが理解できないのであれば、寿都に行ってみてください。寿都は風車から180mに民家がありますが、全く健康被害はありません(ただし、数十年先はわかりません。欧州の事例を見る限りでは30年以上問題が起きていません。)。感情的にならず、まずは勉強してください。

あ、ちなみに私は鳥好きで風力はあまり好ましくないと思っていますが、お互いの共存を図っていくべきだと考えています。

みちかげ様

この銭函の風力発電の反対運動の中心になっている方を存じていますが、自然のことについても低周波音についても大変よく勉強されています。また、この風力発電問題は補助金目当てで進められてきたという側面もあります。ですので、あなたの具体性のない指摘は理解できかねます。

私は風力発電そのものに反対という立場ではありませんが、地域住民への説明や合意が不十分なまま無理やり建設するという姿勢には非常に疑問を感じます。自然破壊をし健康被害を受けるならそれは共存ではありません。

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