山の中にまで拡大したハバチによるカラマツの食害
真夏だというのに、枯れ木のようになっているカラマツの植林地がありますが、たいていはハバチの幼虫による食害です(「カラマツハラアカハバチの大発生」参照)。これまでハバチによる食害は、日高や胆振、石狩地方などに行くとよく見かけたのですが、私の住む道東では気がつきませんでした。
ところがです。今年は道東でも食害されて葉がほとんどなくなってしまったカラマツをあちこちで見るようになりました。
こちらは、十勝ダムからの光景ですが、山肌のカラマツ植林地が茶色になっています。
こちらは大雪山国立公園の十勝三股にあるカラマツ。
そして、こちらは同じく大雪山国立公園ですが、三国峠のさらに北側です。写真では見にくいのですが、中央付近の茶色っぽく見えるところが食害を受けたカラマツです。とうとうこんな山の中にまでハバチが侵入してしまったようです。
幼虫の姿を見ていないので、食害したハバチの種名はわかりませんが、カラマツハラアカハバチでしょうか。以前にも書きましたが、カラマツはハバチの食害を受けても普通は枯れることはありません。ちゃんと翌年になれば葉を出します。ところが、これまでハバチの食害を受けたことがない方の中には、枯れてしまったと思い伐採した方もいるとか。
いままで道東で食害が見られなかったのはどうしてなのでしょうか。今年になって一気に山の中まで広がったというのも不思議です。近年の温暖化などとは関係があるのでしょうか・・・。今後、道東でのハバチの食害がどうなっていくのか注目したいと思います。
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