マイマイガの大発生のゆくえ
8月3日の北海道新聞(十勝版)に「マイマイガ 幼虫80~100%死滅」という記事が出ていました。十勝総合振興局森林室がマイマイガ幼虫の死骸確認状況調査を行ったところ、十勝の東部と北部の主な公園などで幼虫の死骸率が80~100%だったそうです。幼虫の大量死の主な原因は、カビの一種の疫病菌とウイルスによる膿病とのこと。
一昨年あたりからマイマイガが大発生していたのですが、マイマイガの大発生は終息に向かっているようです。
ところで、十勝北部の我が家の近くでは、街灯の柱にマイマイガの仲間がたくさんついていました。いちばん多いのがノンネマイマイのようで、カシワマイマイも交じっていますし、少数ですがマイマイガもいました。マイマイガが減って、こんどはノンネマイマイが増えてきたようです。とはいっても、ほとんどの葉が食べられてしまった木はないようですので、大被害が発生しているというわけではありません。
このノンネマイマイというのも、マイマイガと同じようにカンバやカラマツなどいろいろな樹種を食害します。下の写真はノンネマイマイの幼虫に食べられたと思われるカラマツです。枝の先端(長枝)の葉が残っていますが短枝はみごとに食べられています。マイマイガの仲間はこのような食べ方をします。
訂正:下の写真はノンネマイマイではなくカラマツハラアカハバチによる食害であることが後日わかりました。詳しくは「カラマツハラアカハバチの大発生」をお読みください(8月10日追記)
ところで今年は食害にあっているカシワがとても目につき、ちょっと気になっていました。カシワを食べていたのはカシワマイマイだったのでしょうか?
来年以降、ノンネマイマイやカシワマイマイの発生がどうなるのか、気になるところです。
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