カラマツハラアカハバチの大発生
先日の「マイマイガの大発生のゆくえ」という記事に、カラマツの食害の写真を掲載しましたが、このカラマツ、その後さらに食害されていることに気付きました。カラマツの下の道路を見ると、虫の糞で緑色になっています。おびただしい量の糞です。
カラマツの下にあるフキの葉の上にも、糞がたまっています。マイマイガが成虫になった今の時期にもしきりに食べているのですから、このカラマツを食べたのはマイマイガの仲間ではなさそうです。
そこで枝を探してみると、犯人がいました。カラマツハラアカハバチです。カラマツを食害するハバチとして、カラマツハラアカハバチやカラマツキハラハバチなどがあります。前者は長枝の葉を残し、単枝の葉を食害するのです。また、幼虫は集団になって枝の先から基部の方へと食べ進んでいきます。ところが後者は逆で、長枝の葉だけを食害するそうです。種によって食べる部位が違うというのは不思議です。
北海道では、しばしばカラマツが食害されて枯れ木のようになっている光景が見られます。今年もあちこちで被害をうけているカラマツ林を見ましたが、ハバチは頻繁に大発生しています。それでも、食害によって枯れてしまうことはほとんどありません。虫害で絶滅することがないようになっているのですね。
« 「『朝日』ともあろうものが。」で見えた日本の堕落 | トップページ | ゲラチェックという検閲を認めた毎日新聞社 »
「昆虫」カテゴリの記事
« 「『朝日』ともあろうものが。」で見えた日本の堕落 | トップページ | ゲラチェックという検閲を認めた毎日新聞社 »
コメント