「ヒラメ裁判官」を生みだす日本の司法の現状
「魚の目」に池田眞規弁護士からの手紙が紹介され、「ヒラメ裁判官」を生みだす日本の司法の現状について書かれています。
日本ではお上に逆らう判決を出す裁判官を、人事権を利用して左遷させています。このために、上の方ばかりを見て判決を出す裁判官は、魚のヒラメに例えて「ヒラメ裁判官」と呼ばれています。こうしたからくりのために、日本の司法は非常に由々しきことになっています。つまり、日本では三権分立などというのは言葉だけになっているのです。
この記事ではじめて知ったのですが、ヨーロッパのおもな国には「裁判官組合」というのがあるのですね。ギリシャの裁判官組合の方の「司法の独立は裁判官個人では守れないのだ」という言葉に深く頷くとともに、日本の実情を聞かされて「自分の基本的人権も守れなくて、どうして国民の人権を守れるのか?」という言葉に、はっとさせられました。
日本では裁判官が「自分の人権を守ろうとしない」がために、ヒラメ裁判官になっているとも言えます。「裁判官組合」が最も必要なのはこの国です。しかし、日本では自分の基本的人権を守ろうとして行動する人は少数派です。残念ながら裁判官とてそうです。この国に「裁判官組合」が生まれる日がくるのでしょうか。
« 八ッ場ダムの真相に迫る「谷間の虚構」(その3) | トップページ | 美蔓貯水池の欺瞞(13)架空の水需要と受益者負担 »
「政治・社会」カテゴリの記事
- 世界を支配しているのは誰なのか?(2024.10.11)
- 製薬会社社員が書いた書籍「私たちは売りたくない!」発売(2024.09.19)
- 国は台風の制御を掲げている(2024.09.15)
- 米不足への疑問(2024.09.02)
- 足るを知る(2024.07.15)
« 八ッ場ダムの真相に迫る「谷間の虚構」(その3) | トップページ | 美蔓貯水池の欺瞞(13)架空の水需要と受益者負担 »
コメント