永遠にお金がかかるダム
以下の数字が何を意味するのか分かるでしょうか?
桂沢ダム 4.7
金山ダム 4.0
大雪ダム 5.2
漁川ダム 4.5
豊平峡ダム 3.2
定山渓ダム 3.0
滝里ダム 5.6
忠別ダム 5.4
岩尾内ダム 3.5
鹿ノ子ダム 3.5
十勝ダム 4.2
札内川ダム 4.1
二風谷ダム 7.5
美利河ダム 4.8
これは、平成21年度のダムの維持管理費で、単位は「億円」です。
ダムは造るときにだけお金がかかるわけではありません。毎年こうした億単位の費用を維持管理のために投入しているのです。全国のダムの維持管理費を合わせたら、いくらになるのでしょうか。
ダムが土砂の流下を妨げて海岸浸食が進行すれば、さらにその対策でお金がかかり、海岸の自然も破壊されます。自然を破壊し、永遠に税金をつぎ込まなければならないのがダムという構造物です。このような費用をマスコミがきちんと公表しないことが不思議です。
ここに挙げた中でも飛びぬけて高額の維持管理費がかかっているのが二風谷ダムの7.5億円です。二風谷ダムといえば大量の堆砂で干拓地のようになっていますから、このままにしていたらさらに土砂が溜まり治水機能は低下するばかり。ダムにたまった大量の土砂の処理などにお金がかかるのでしょうか。また、二風谷ダムができてから水質が悪化し、水を引いている稲作農家ではお米の等級が下がってしまったそうです。こういうダムは撤去すべきです。さらに平取ダムをつくったら、過ちを重ねるだけです。
« 日弁連会長に選ばれた宇都宮健児弁護士に期待 | トップページ | 「押し紙」という新聞業界の闇と闘う黒薮哲哉さん »
「河川・ダム」カテゴリの記事
- 十勝川水系河川整備計画[変更](原案)への意見書(2023.02.10)
- ダムで壊される戸蔦別川(2022.08.19)
- 集中豪雨による人的被害は防げる(2018.07.11)
- 札内川「礫河原」再生事業を受け売りで正当化する報道への疑問(2015.12.21)
- 異常気象で危険が増大している首都圏(2014.09.17)
« 日弁連会長に選ばれた宇都宮健児弁護士に期待 | トップページ | 「押し紙」という新聞業界の闇と闘う黒薮哲哉さん »
コメント