グリーンピース職員の逮捕は人権侵害
国連人権理事会の「恣意的拘禁に関するワーキンググループ」が、青森県の運送会社から鯨肉を持ち出たグリーンピース・ジャパンの職員二人の逮捕・拘留は、日本も採択している世界人権宣言に違反する人権侵害であるとして、日本政府に伝えていたそうです。鈴木さんの裁判でのスピーチによると、二人の逮捕のために公安警察38名、青森警察署37名、計75名もの警察官を動員していたとのこと。凶悪事件で逃走している人の逮捕ならわかりますが、逃走の恐れもない人たちに対してこんな大掛かりなことをしたのですから、不可解ですね。国連人権理事会が人権侵害とするのももっともでしょう。
グリーンピース・ジャパンの鯨肉持ち出しに関する裁判は15日に初公判が開かれましたが、以下に報告が掲載されています。
鯨肉裁判初公判「土産」の矛盾と調査捕鯨の不正隠ぺいが明るみに
これらの一連の記事を読むと、グリーンピースが追求している鯨肉の横領疑惑を、捜査機関が必死に隠そうとしての逮捕であったことがよく分かります。初公判の尋問で、共同船舶の幹部が私用のための塩蔵鯨肉を作っていることを認めたとのことですが、今後の裁判の中で横領のシステムが明らかにされていくのではないでしょうか。
マスコミは初公判のニュースは伝えましたが、その中身は国民の知りたいことが伝えられているとは思えない内容です。とりわけ、国連人権理事会の意見についてはろくに報じていないのではないでしょうか。なんとも不思議な国です。
以下はヤメ蚊弁護士のこの裁判に関する記事です。ご参考まで。
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