出版差止め仮処分却下の理由
「福田君を殺して何になる」の出版差止め仮処分却下を巡っては、弁護団が理由の公表を拒んでいましたが、インシデンツのホームページに広島地裁の決定書からの抜粋が掲載されています。弁護団が「答えられない」という却下理由を知りたい方は、以下をご覧ください。
この抜粋からもわかるように、インシデンツ側の主張がほぼ全面的に認められています。もっとも裁判所の「本件事件の犯罪事実は、罪質甚だ悪質で、結果が極めて重大、態様も冷酷かつ残虐」という部分には同意できませんが。
この問題に関しては、私もこれまでのいくつか記事を書いてきましたが、裁判所の判断は納得できる内容だと思います。寺澤さんに対して「少年法で実名報道は禁止されているから仮処分をかけたら明らかにあなたたちは負ける、ゲラを見せたほうがいいと」といった弁護士は、この判断に対してきちんと見解を明らかにすべきではないでしょうか。
関連記事
« 光市事件弁護団への疑問 | トップページ | ようやく止まった北海道の大規模林道 »
「光市事件」カテゴリの記事
- 光市事件、実名本訴訟は言論封じ(SLAPP)訴訟(2013.05.31)
- 事実を報じず訂正しないマスコミの怖さ(2012.09.03)
- 原告の嘘が認定された光市事件出版差し止め訴訟をどう見るか(2012.05.24)
- 福田孝行君の死刑に思う(2012.02.20)
- 福田君の尋問で見えてくる出版差し止め裁判の本質(2011.12.05)
コメント