呆れたパナソニックの簡易水洗トイレ
先日、母の住宅の簡易水洗トイレが故障してしまいました。トイレの故障などといってもピンとこないかもしれませんが、ほんとうに故障したのです。私のところは下水道が完備されていないので、トイレは簡易水洗を利用しています。簡易水洗というのは、便器の底に弁がついていて少量の水で汚物を便槽に落下させる汲み取り式のトイレです。弁の開閉とタンクからの水の供給は、普通の水洗トイレと同じようにレバー操作(ペダル式のものもある)で行います。
それじゃあ、どうしてトイレが故障するのかと思いますよね。故障したトイレは弁の開閉と水の供給を、手動レバーではなくボタン式の電動リモコンで行うタイプだったのです。家が完成したとき、このリモコンを見て「なんで電動にしなけりゃならないんだろう?」と思ったものです。だって、手動レバーで十分なのですから電気代の無駄というものでしょう。もちろん建て主がそのようなタイプを希望したのではなく、業者が勝手に選定して取り付けてしまったんです。
故障というのはその電動部分です。ボタンを押すとタンクから水は流れてくるのですが、弁が開かなくなってしまいました。そこで家を建てた業者に修理を依頼したのです。業者もできる限り修理で対応したいとのことでメーカーとやりとりしたそうなのですが、メーカーによると今は電動の商品はつくっておらず、部品がないので修理できないとのこと。だから、便器そのものを交換しなければならないと・・・。「ええっ!」という感じです。
ほんとうにあきれ果ててしまいました。でも、このままではトイレが使えないのですから交換するしかありません。便器やタンクなどの本体はまったく問題がないのに、電気関係の部品がないというだけでトイレそのものを交換しなければならないなどというのは不良商品というべき代物です。交換した便器やタンクはゴミにするしかないでしょう。結局、交換に十数万円もかかり、「電動式」から「手動レバー」のトイレに。電動にする必要がないものを電動にしたパナソニックの見識が問われます。
さらに驚いたのは、新しい商品のタンクがなんとプラスチックでできていることです。以前のものは丈夫な陶器製だったしタンク自体は壊れていないのに、それを廃棄させてプラスチックですよ! まったくパナソニックというのは何を考えているのでしょうか。長く使ってもらうことより、新しい商品の販売を優先しているとしか思えません。もっとも、こういうことはパナソニックに限ったことではありませんけれど。恕、恕!
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