文芸社のネット検索をめぐる不思議な現象
以前は「文芸社」あるいは文芸社の関連キーワードでネット検索すると、私がインターネット新聞JanJanに書いた記事がかなり上位にランクされました。また、日刊サイゾーの「仕組まれてた? 倒産した新風舎を“買った”文芸社の真の狙い」なども上位にありました。ところが、最近では「文芸社」の検索結果がガラリと変わっていて、文芸社の関連サイトや文芸社を勧めるようなサイトが上位にずらりと並んでいます。もちろんネット検索の順位が変わること自体は当たり前なのですが、文芸社の検索に限ってはその順位の変化がどうしても不自然としか思えません。
不思議なのは、今年の7月に入ってから文芸社を評価したり、文芸社に誘導するような記事が複数書かれていて、それが比較的上位に検索されることです。どこの誰が書いているのか分からないブログ記事です。文芸社の商法を批判しているブログはたくさんありますが、これまで多くの人がアクセスしているはずの批判記事の順位が下がり、ごく最近書かれた文芸社に誘導するブログ記事の方が上位にランクされていたりするのです。この現象はどう考えても不自然です。
文芸社は一年ほど前に、私がインターネット新聞JanJanに書いた記事を削除するようインターネット新聞社に要請しました。また、今年の2月には文芸社の関係者ではないかと推測される者が、具体的理由も示さずにブログ運営会社に22本もの記事の削除要請をするという言論封じ事件も発生しました。不都合な記事を強制的に削除させようという動きがあるなかで、批判的記事の検索順位が下がり、文芸社に誘導したり評価するような記事の順位が上がっているといえるでしょう。「文芸社の広告塔と化した読売新聞」にも書いたように、ウィキペディアの記事も不可解です。
ネット時代の現代、多くの人がネット検索で情報を得るようになりました。そのような中で企業は自分の会社のサイトが上位にでてくるように、そして批判サイトが下位になるように工夫するのです。ネット対策ですね。「自費出版」と検索すると、自費出版社のサイトがうじゃうじゃ。上位にランクされるサイトにはいわゆる共同出版・協力出版を正当化しているものもあり、ゾッとします。一部の業界関係者によって、正しい情報や批判サイトが目につきにくいように操作されつつあるといえそうです。
さて、このような状況であるからこそ、悪質出版商法について的確な指摘をしているサイトをもう一度ここで紹介しておきましょう。記事自体はちょっと古いのですが、今でも中身はそのまま通用します。
出版社だけにおいしい商法の仕組みをとてもわかりやすく解説しています。
このブログ著者の「著者に多額のカネを払わせて本を出版し、万が一、大量に売れたら、その儲けも丸々出版社が独占するなどという契約は、出版に関してはそもそも常識的には成立しないのである」という主張は、まさに私が口を酸っぱくしていっていること。通常の商行為ではあり得ないやり方なのです。
著者に出版費用の全額以上を出させる「印税方式」の出版商法は、セブンイレブンhttps://onigumo.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-cc57.htmlの本部がオーナーを騙して出店させ、優位な立場を利用してオーナーから搾取している構図とよく似ています。優越的地位の乱用に等しいやり方だと私は思います。
« 破壊された海岸 | トップページ | 恐るべき松枯れ対策 »
「共同出版・自費出版」カテゴリの記事
- コンテスト商法と電子出版勧誘にご用心(2017.08.29)
- 日本文学館から自費出版した二人組のトラブル顚末記③(2015.04.20)
- 日本文学館から自費出版した二人組のトラブル顚末記②(追記あり)(2015.04.12)
- 日本文学館から自費出版した二人組のトラブル顚末記①(2015.04.11)
- 自費出版トラブル問題で暴かれた欺瞞(追記あり)(2015.03.08)
コメント