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2009/05/07

ゴミの不法投棄と職務質問

 最近は調査旅行の際はもっぱら車中泊です。今回の昆布森での調査も、キャンプ場での車中泊を予定していました。ところが、です。当てにしていたキャンプ場はまだ閉鎖中で、何とキャンプ場への道は入口でゲートが閉められているではありませんか。夕方に到着したので、あたりはどんどん薄暗くなってくるし、このあたりの地理には疎いので車を止められる適当な場所が思い当たりません。

 仕方がないので林道の待避場にでも車を止めようと思ったのですが、なんと林道の入口という入口が閉鎖されています。少し進むとゲートがなく今は使われていない旧道らしき道があったので、そこに車を止めることにしました。

 眠れるようにワインを少し飲み、うとうとと寝入った頃です。車のドアをドンドンと叩く音で起こされました。「もしかして・・・」と、嫌な予感。寝袋から顔を出すと、ドアの外側でおまわりさんが懐中電灯を持って立っています。道の脇に見慣れない不審な車があるので、山菜取りで遭難した人の車ではないかと通報した人がいたとのこと。

 確かに、暗くなってから、いちど通りすぎたもののバックして様子を見に来た車がありました。それで、「まさか自殺者と間違えられて警察に通報されたりなんかしないだろうな・・・」と思ったのですが、嫌な予感はバッチリ当たってしまいました。翌日は山菜(ギョウジャニンニク)採りの人の車がいたるところにありましたから、なるほど間違えられても仕方ないと苦笑いです。魚釣りができるような川もないので釣り人も来ませんし、観光客が来るようなところでもありません。遭難に間違われるのも無理はありません。

 翌日明るくなってから、キャンプ場や林道の入口にゲートがかけられている理由もわかりました。このあたりはゴミの不法投棄がすごいのです。いたるところに大型ゴミが捨てられているのですが、それを防ぐためだったのです。

 「風が吹けば桶屋が儲かる」ではありませんが、不法投棄がなければキャンプ場に行くことができ、職務質問も受けず、寝不足ならずにすんだということです。おまわりさんも、車の中に「死体」があったわけではなかったので、安心したことでしょうね。調査のこぼれ話でした。

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