チャンネル北国tvの支離滅裂な回答
昨日(4月3日)のチャンネル北国tvの回答によると、通報者は名誉毀損だと主張を変えたようです。削除の理由を不快から名誉毀損に変えたとは、これまた不可解です。チャンネル北国tvはそれに従って名誉毀損に当たるかどうかを顧問弁護士と相談しているとのこと。なんだか通報者に振り回されているという感じがします。(http://yamanobanka.kitaguni.tv/e862312.html参照)
私はもちろん自分の書いた記事が名誉毀損に当たるとは認識していません。たとえば柴田氏の疑惑を指摘した記事は柴田氏の信用を低下させることに繋がったかもしれませんが、それは柴田氏自身の不可解な言動に起因するものであり彼に責任のあることです。悪質商法を行っている企業が批判者を陥れようとしたのではないかという疑惑は当然のことながら公共性があります。柴田氏はネット上で共同出版問題や著作権法などについて様々な発言をしている人物であり、彼の不可解な言動について指摘することは公益性があります。もちろん、私は事実に基づいて疑惑を指摘しています。このような理由から、名誉毀損には該当しないという立場です。柴田氏のことに限らず、企業名や個人名を明記した記事は同じ立場で書いています。
名誉毀損に当たるかどうかは通報者と記事を書いた私との間で見解が異なっているのです。ブログ運営会社やその顧問弁護士は名誉毀損に当たるかどうか判断する立場でもなければ強制的に修正させる権利もないはずです。ブログ運営会社が勝手に名誉毀損に当たるかどうかを判断し、記事の修正や削除をしなければ公開を許可しないというのであれば、言論に対する不当な介入にほかなりません。自ら定めた規約にも反する越権行為です。
不快とか名誉毀損という通報によってブログ運営会社が個人の言論を制限するようなことがまかり通るようになったら、ブログによる批判的言論は萎縮し言論の自由は保たれなくなるでしょう。日本のマスコミはただでさえ権力者や企業の不正などの問題を報道しようとしません。共同出版問題も然り。ネットによる個人の言論は、そのような現状のなかで大きな役割を果たしているのです。また、ブログ運営会社もこのような通報が殺到したら、対応不能に陥るはずです。誰の目にも明らかな有害サイトや違法サイトなら強制的な非公開や削除もわかりますが、個人の言論の正当性にまで立ち入るべきことではありません。
通報者が私の記事によって被害を受けていると主張するのなら、堂々と名前を明らかにしたうえで私に直接意見を言うのが筋でしょう。あるいは自分のブログなどで反論すべきことです。私が名指しで批判している個人、団体、企業はいずれもブログやホームページなどの反論の場を持っているのです。自分の言論や行動の責任を棚に上げ、名前も明らかにせずブログ運営会社に責任を転嫁させるようなやり方は、無責任であり卑劣としか思えません。
チャンネル北国tvは、「松田様のブログに限らず、北国tvの利用規約に抵触するブログは、修正がなされるまで一時非公開や強制削除の対応をさせて頂いておりますので、通報者様へは、そのようにお伝えしております」(3月9日のメール)と説明しています。一時非公開や強制削除は絶対的なものではないにも関わらず、通報者へこのように説明してしまったがために、それを反故にできない立場に追い込まれているように思えます。チャンネル北国tvは、自らの不適切な対応を正当化しようとして支離滅裂になってきているとしか思えません。
ちなみに、通報者が名誉毀損だと主張している22本の記事およびコメントはこのブログに掲載されていますが、今のところニフティからはなんの通知もきていません。
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