ラリーはもういらない
スズキは2008年から本格的にWRCに参戦していたのですが、来年からは参戦を休止することを15日に発表しました。
そして翌16日にはスバル(富士重工)も撤退を表明しました。
三菱自動車も2006年から参戦を休止していますから、WRCへの参戦する日本の自動車メーカーはゼロになりました。
自動車会社はWRCの経費を公表していませんが、東京新聞の以下の記事によると、どうやら40~50億円もかけていたようです。
以前、あるラリーファンの方から聞いた話ですが、ラリーカーというのは一台1億円くらいするそうです。それを飛行機で世界各地に運ぶわけですし、整備や修理のためにもかなりお金がかかるはずです。いやはや・・・ですね。庶民とは金銭感覚がちがう世界で、ため息が出てしまいます。
景気が悪化し自動車が売れなくなっている中で、さすがに無駄な経費を削減せざるを得ないというのが自動車会社の実情でしょう。しかも、ラリーなどというのは森林に生息する動物たちを脅かし、林道をズタズタにするのですから、環境にとってはマイナスでしかありません。時代の流れに逆行するイベントですし、これからはこのような競技は世界的にも縮小していくのではないでしょうか。
ところで、来年は日本でのWRCは予定されていないようです。北海道の自然や環境のためにも、このまま日本はWRCから撤退してほしいですね。それにしても、WRCの誘致を目的に、北海道に国際ラリーを持ち込んだ毎日新聞社の責任は大きいとしかいいようがありません。
« 加藤周一氏の最後の言葉 | トップページ | 露になった派遣法の実態 »
「環境問題」カテゴリの記事
- 生物多様性の消失と人類の未来(2024.07.26)
- 香害という公害(2024.07.03)
- 人間活動による地球温暖化の何が問題なのか(2023.09.14)
- グレート・リセットと地球温暖化否定論(2023.04.30)
- 小規模流水発電の普及を(2022.08.12)
コメント