オオバキスミレの不思議な分布
先日は道北方面に行ってきました。ヤナギのみずみずしい新緑とイタヤカエデの黄色い花が山肌を彩っていました。キタコブシや桜も満開。いつになく早い花と緑の饗宴です。
とある道端の林床に、黄色いスミレの群落を見つけました。オオバキスミレです。スミレといえば紫系の花が大半で、黄色い花は少数派。しかも黄色い花のスミレは高い山に分布するものが多く、標高が低いところでも見られるのはこのオオバキスミレくらいでしょうか。
オオバキスミレは北海道では西半分に分布しているようで、道東にはほとんど分布していません。同じところに咲いていたエゾエンゴサクやカタクリ、オオバナノエンレイソウなどはもっと広く分布しているのに、西側にしか分布していないのは不思議ですね。
オオバキスミレは多雪地方に多いといわれているようですが、雪の量が本当に分布に関係しているのかどうかはわかりません。ササでは積雪と分布の関係がはっきりしているのですが、ササの場合は芽のつく位置が積雪と密接な関係にあるからなのです。春に生長して開花する春植物の場合、雪との関連性はよくわかりません。オオバキスミレの分布を決める要因は何なのかしらと思ってしまいました。
このスミレ、開花している期間がとても短いようなのです。偶然の出会いでしたが、ちょうど満開でしたのでとても幸運でした。
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