表現の自由の危機
東京と大阪の映画館で「靖国」の上映が相次いで中止されたとのことですが、映画館はどうしちゃったのでしょうか?
街宣車による抗議活動などで迷惑がかかるとの話がありますが、その対策を考えようともせずいとも簡単に上映中止という判断をしてしまうとは情けないとしかいいようがありません。映画館が「表現の自由」に自ら蓋をしてしまう行為です。こういうときに果敢に立ち向かうことこそ表現を大切にする人たちに求められているのではないでしょうか?
お客さんへの迷惑を理由に、暴力に抵抗することもなく中止を決め込んでしまうなどということが当たり前になってしまったら、もはや「表現の自由」などはお題目だけということになります。どこの映画館も「右に倣え」というのであれば、あいた口がふさがりません。
内容が反日的という声もあるようですが、仮にそうだとしてなぜそれがいけないのでしょうか? 日本が外国人の目からどのように捉えられているのかを知ることは、とても意味のあることではありませんか?
そもそも、この映画の製作には文化庁所管の日本芸術文化振興会から750万円の助成金が出ていることから、自民党の稲田朋美議員が文化庁に要請して国会議員に対して試写会が行われたとして批判されています。手続きを経て出されている助成金に、国会議員が異議を申し立てることこそおかしいのであり、これはまるで国会議員による検閲ではありませんか。こうした議員の行動に、なんだか戦前のような空気を感じてしまいます。
街宣車が押しかけるような映画なら、なおさら見たくなってしまうのですけれど、そう思うのは私だけではないでしょう。
とにかく、今回の上映中止事件にはこの国の表現の自由の危機を感じてしまいます。
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