沖縄の凄まじい森林伐採
大雪山国立公園で風倒木処理との名目で皆伐が行われていることについては、「天然林伐採の凄まじい実態」で書きましたが、実は沖縄のヤンバルの森はもっと凄い伐採をやっているようなのです。
私はこの現場には行っていないのですが、1月に現地を視察した方がその実態を報告しています。それによると舗装した林道を山奥にまでつくり、大々的な皆伐をしているというのです。なんだか熱帯雨林の皆伐を連想するかのような状況ですね。
北海道の天然林では「択伐」という抜き伐りをしてきましたが、まとまって風倒木が発生したところなどでは皆伐状態にしています。ある程度の広さのところを全部伐って植林するのですから、これは天然林を造林地に変える拡大造林にほかなりません。風倒木が発生したといってもすべての木が倒れるわけではありませんし、幼樹や稚樹もあるのですからそのままにしておけばもとの森林に復元するはずなのですが、そこをブルドーザでならして苗木を植えるのです。
ところが、沖縄の場合は天然林で択伐ではなくはじめから皆伐をしている、つまりいまだに拡大造林をしているようなのです。
これについては以下のサイトをご覧ください。
http://hosomidani.no-blog.jp/hfm/2008/02/hfm67223_a09f.html
http://hosomidani.no-blog.jp/hfm/2008/02/hfm68225_07d8.html
本州では、古くからスギなどの造林地が広範囲につくられていますので、天然林での伐採は北海道から比べれば多くはありません(もちろん東北などではその残り少ない天然林にまで手をつけているのですが・・・)。
温暖化防止のために木を植えましょう、などとしきりに言われていますが、北海道と沖縄という日本の北と南の端では、いまでもこんな伐採をやっているのです。これでは「北と南の恥」ですね。
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