スズメが消える?
北海道では、昨年の春、スズメの大量死が話題となりました。あちこちでスズメの数が激減し、折り重なるように死んでいるものも見つかりました。死んだスズメからネズミチフス菌が検出されたとしており、それが原因の可能性が高いといわれています。
私の住んでいるところでも、それまでは一年中見られたスズメが、昨年の冬にはさっぱり姿を見せなくなってしまったのです。なんだかスズメの姿が見当たらない・・・と思っていたところ、大量死のニュースでした。そして昨年はとうとうほとんどスズメを見かけることなく終わってしまいました。
今年は何羽かのスズメが帰ってきました。でも、今までにくらべたらずっと数が少ないようです。
スズメといえば、人の生活しているところにしか棲んでいない鳥の代表でしょう。あまりにも身の回りにいてその存在を気にもとめなかったスズメですが、いなくなってしまうとやはり寂しいもの。餌台や巣箱などが菌を媒介して感染が拡大し大量死を招いたのであれば、やはり野鳥と人との関わり合いを考えていかなければなりません。
近年は機密性の向上で隙間のない住宅が増え、巣をつくれる場所が減って、スズメは住宅難になってきているように思われます。また、ゴミの出し方も以前より徹底されたためか、食べ物のおこぼれも少なくなったのではないでしょうか。近年の住宅街は、以前に比べ、スズメにとって住みにくい環境になってきているに違いありません。
スズメの数は回復していくのか、それとも減少していくのか? しばらく気をつけて見ていく必要がありそうです。
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